Category: 塾ニュース|経済

東証、リクルートHDの上場を承認

東京証券取引所は10日、リクルートホールディングス(HD)の上場申請を承認した。10月16日に上場する予定。上場を機にM&A(合併・買収)などの成長戦略を推し進める。上場市場は東証1部か2部となる見通し。

国内精密大手3Dプリンター事業に参入

リコー、キヤノンやセイコーエプソンなど国内精密大手が、設計データから立体物を造形する3D(3次元)プリンター事業に参入する。3Dプリンターは設計データをもとに樹脂などの材料を重ね塗りして立体物をつくる装置だ。通常は金属製の型(金型)に材料を流し込んで成形するが、3Dプリンターなら金型が必要ない。このためここ数年で、試作を中心に世界で急速に普及し始めた。2013年に約30億ドル(約3200億円)だった市場規模が、20年には約7倍に膨らむとの予測もある。

教育贈与非課税 少子化対策に上限の引き上げへ

政府は高齢者の持つ金融資産を少子化対策に生かすため、贈与税がかからずに子や孫にお金を渡せる制度を改め、結婚や妊娠、出産、育児など子育て全般に幅広く認める。贈与税がかからないお金の上限も今の2倍の3000万円へ引き上げることを検討する。内閣府の有識者会議「少子化危機突破タスクフォース」が来週まとめる提言に盛り込み、内閣府は2015年度の税制改正要望に反映する。年末の税制改正に向け、使い道を広げる対象や贈与税がかからない金額の上限の引き上げ幅が議論になる見通しだ。

基本給2年3カ月ぶり増 6月確報値、ベア広がる

厚生労働省が8月18日まとめた6月の毎月勤労統計調査(確報値)によると、基本給にあたる所定内給与は前年同月比0.2%増の24万2830円となり、2年3カ月ぶりにプラスに転じた。今年の春季労使交渉で賃金水準を底上げするベースアップが広がったためだ。0.3%増だった速報値より水準が下がったが、プラスを維持した。従業員5人以上のオフィスや工場を調べた。基本給を業種ごとに見ると、不動産・物品賃貸業が6.5%伸びたほか、建設業(2.0%増)、卸売・小売業(1.7%増)で伸びが目立った。

夏のボーナス 7.19%増 大手、経団連まとめ 24年ぶり伸び率 

 経団連が7月31日発表した今夏の大手企業のボーナス集計によると、妥結額平均は昨年夏に比べて7.19%増え、86万7731円となった。2年連続の増加で、バブル期の1990年(8.36%増)以来、24年ぶりの伸び率となった。製造業112社の平均は11.03%増の89万8013円。バブル期を含め、製造業全体で2桁の伸びとなったのは初めて。伸び率で最大だった鉄鋼は28.17%増、セメントも16.09%増だった。自動車も13.63%増やし、7年ぶりに100万円台に乗せた。一方、非製造業21社の平均は6.39%減の76万660円で2年ぶりに減少に転じた。

孫に教育費、5000億円超を贈与 非課税の信託広がる 

祖父母が孫に将来の教育費をまとめて贈っても課税されない制度を使った商品「教育資金贈与信託」の贈与額が、6月末までに5千億円を突破したことが信託協会の調査でわかった。制度に基づく教育資金贈与信託の利用件数は、信託を扱う52社が加盟する信託協会の6月末現在のまとめで7万6851件、贈与額は5193億円。導入から1年3カ月で、国の私学助成の年間予算額(14年度で約4400億円)を超える規模に膨らんだ。

 教育資金一括贈与の非課税制度は、高齢者の資産を子育て世代に移し、教育費の負担を軽くするのがねらいで、2013年4月に導入された。子や孫1人あたり1500万円まで一括して教育資金を贈っても、贈与税はかからない。同協会の想定よりも利用者のすそ野が広かったためだが、祖父母の資産によって教育格差が広がる心配もある。

賃上げ、15年ぶり2%台 春闘、連合集計

連合が7月3日まとめた今春闘の最終集計結果によると、定期昇給分を含む賃上げ率は2,07%と15年ぶりに2%台にのせた。会社側に賃上げを求めた7174労組のうち、1日時点で約8割の労組が妥結した。平均の賃上げ額は5928円と、前年よりも1062円多かった。中小企業だけをみても、賃上げ率は1.76%と、前年を0.23ポイント上回った。とはいえ、大企業と比べると、中小の平均賃上げ額は2020円少なく、差は13年の1448円よりも広がった。一方、非正社員の時給は組合員平均で11.64円増と、前年比0.06円とわずかな伸びにとどまる。

国際収支速報 旅行収支は177億円の黒字

「旅行収支」が4月、約44年ぶりに黒字に転じた。年1000万人ペースで外国人が日本を訪れるようになり、人口減で縮む内需を補う効果が国際収支にも表れ始めた形だ。モノやサービスなど海外との取引状況を表す経常収支も3カ月連続の黒字となった。財務省が9日発表した4月の国際収支速報によると、旅行収支は177億円の黒字となった。大阪で日本万国博覧会が開かれ訪日客が増えた1970年7月以来の黒字だ。13年4月は224億円の赤字だった。

上場企業の46.7%が今春ベア実施 経産省発表

経済産業省は5月30日、上場企業の約半数が基本給を底上げするベースアップを今春実施したと発表した。同省が上場企業1762社にベア実施状況を聞き、5月14日までに927社から回答を得た。賃上げした企業のうちベアを実施した企業の比率は前年度の7.7%から46.7%へと大幅に上昇した。ベア実施企業の7割はリーマン・ショック以来、6年ぶりのベアだった。政府が個別企業の賃上げを調査して公表するのは初めて。

三陽商会「バーバリー」のライセンス契約を2015年6月で終了

三陽商会は5月19日、英バーバリーと結んでいた高級ブランド「バーバリー」のライセンス契約を2015年6月で終了すると発表した。派生ブランドの紳士服「バーバリー・ブラックレーベル」と婦人服「バーバリー・ブルーレーベル」は15年7月以降から「バーバリー」の名前を冠さずに商品展開する。派生ブランドも含めると、バーバリーは三陽商会の売上高の半分を占めており、今回契約を終了する商品は売り上げの2~3割程度を占めるとみられる。バーバリーと三陽商会は1970年にライセンス契約を始めた。