Category: 塾ニュース|経済

EVベンチャー台頭 光岡自動車

光岡自動車(富山市)は9月7日、2人乗りの小型電気自動車(EV)「Like(ライク)―T3」の本格販売を始めたと発表した。Like―T3は三輪型で、家庭用コンセントから6時間でフル充電できて約60キロ走れる。荷物は100キロまで積め、トヨタ車体の1人乗り小型EV「コムス」の30キロより多い。8月から全国の自動車販売店など20カ所を通じても売り始めた。経済産業省の補助金を使えば、価格は税抜き126万4千円からだ。規格上は「側車付き軽二輪車」で、車検や車庫証明がいらない。

高額薬の薬価特例下げ、患者数は変化少なく  売上高は激減

診療データ解析のメディカル・データ・ビジョン(MDV)は8月31日、厚生労働省が4月に導入した薬価を特例的に引き下げる制度に基づき、薬価を引き下げられた4薬剤についての処方実態を発表した。16年4月に抗血小板剤「プラビックス」を処方した患者数は前月比4%減にとどまった一方で、売上高は3割以上減った。抗血小板剤「プラビックス」については、患者数が3%、売上高が22%それぞれ減った。高額薬の取り扱いを巡る厳しい調整は今後も続きそうだ。

就活の面接解禁は来年も6月、説明会は3月 経団連方針

経団連は8月30日、新卒学生の就職活動日程について、2018年卒も今年と同じ「学生の就職活動は、会社説明会など広報活動は3月、採用面接など選考活動は6月に解禁する。9月にも正式決定する」とする方針を固めた。16、17年卒で日程変更が続き、学生や企業の間で混乱が出たことに配慮した。経団連に加盟しない企業は日程に拘束されずに採用活動を行うことも多く、ルールの形骸化も指摘される。

JX・東燃ゼネ、統合で最終合意

JXホールディングス(HD)と東燃ゼネラル石油は31日、2017年4月の経営統合に向けて最終合意したと発表した。統合新会社は「JXTGホールディングス(HD)」とし、東燃ゼネの1株に対し、JXHDの2.55株を割り当てる形で統合する。製油所の効率運営や重複事業の解消などで、当初5年後に見込んでいた1000億円の統合効果を3年以内で実現することを目指す。

 JXTGHDの社長にはJXHDの内田幸雄社長、副社長に東燃ゼネの武藤潤社長、会長にJXHDの木村康会長が就く。新会社の本社はJXHD(東京・千代田)に置く。公正取引委員会の審査を経て、12月21日に開く臨時株主総会で承認を得る。

グーグル決済、秋にも上陸 スマホ支払い 三菱UFJと提携

米グーグルは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と組み、今秋にも日本でスマートフォン(スマホ)を使った電子決済サービス「アンドロイドペイ」を始める。日本はIC交通乗車券「スイカ」や「楽天Edy(エディ)」などが普及するが、利用は国内に限られる。「世界仕様」のサービス上陸で、消費者は海外でも自分のスマホで買い物ができるようになる。

 スマホ決済を巡っては米アップルも「アップルペイ」と呼ぶ独自サービスを日本で始める準備を進めているもようだ。スマホの基本ソフト(OS)を握る世界2強が参入することで、国内勢との顧客の囲い込み競争は激しくなりそうだ。世界で使える便利さや他のサービスとの連携など使い勝手の良さで消費者の支持を集め、利用可能店舗を増やせれば、勢力図を塗り替える可能性もある。

黄桜、地ビール「京都麦酒」全国展開へ

黄桜(京都市)が今秋から、地ビール生産を本格化させる。「クラフトビール」と呼ばれる高品質な地ビールのブームを受け、新しい製造ラインを設けた。全国に出荷できる体制を整える。黄桜は1995年に地ビール生産に参入。「京都麦酒•」などのブランドで、京都市伏見区に設けた「キザクラカッパカントリー」など、関西地区を中心に販売してきた。モットーは「舌で味わうビール」。日本酒の蔵元として、のどごしよりも味にこだわり、うまみを残す濾過技術などを採用している。

セブン、欠品ゼロへ 10年ぶり新システム

セブン―イレブン・ジャパンは全国約1万9000店のコンビニエンスストアと本部を結ぶ情報システムを10年ぶりに刷新する。投資額は過去最高の520億円。店舗に配る新型の発注端末に売り切れ間近の商品を従業員に知らせる機能を持たせる。欠品による販売機会の逸失を防ぎ、店舗の稼ぐ力を底上げする。今秋までに店舗の発注端末やパソコンなど機器の更新を完了し、2017年度から順次、新システムの運用を始める。

フィンテック投資、日本は15年65億円

金融とIT(情報技術)を融合したフィンテック関連企業への2015年の日本の投資額は6500万ドル(約65億円)で、122億1000万ドルで首位の米国の0.5%の規模にとどまった。アジア域内でも中国の30分の1、インドの25分の1で、世界との距離はさらに広がるとの見方もある。アクセンチュアが世界のフィンテックベンチャーなどへの投資額を集計した。15年の世界全体で見た投資額は過去最高の222億6500万ドルで、14年の約2倍に拡大した。件数ベースでも1108件と前年比で約3割増えた。

6月の実質賃金2.0%増に拡大 確報値

厚生労働省が8月23日発表した6月の毎月勤労統計(確報値、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除く実質賃金は前年同月比2.0%増え、速報値よりプラス幅が0.2ポイント拡大した。2月以来、5カ月連続で前年を上回っており、増加率の大きさも2010年7月以来5年11カ月ぶりとなる。夏のボーナスが増えたことに加え、物価の下落が寄与している。実質賃金は物価の動きを踏まえた家計の購買力を測る指標で、物価が下がれば高まる。5カ月連続での伸びは10年3月~11年3月の13カ月連続以来で、個人消費を下支えする期待がある。

アルバイト時給2%上昇 三大都市圏、7月民間調べ

リクルートジョブズが8月22日まとめた三大都市圏(首都圏、東海、関西)の7月の募集時平均時給は987円。前年同月比2.0%高い。2013年7月から37カ月連続で前年実績を上回った。職種別では販売・サービス系は2.7%増の973円だった。訪日客増加で化粧品販売員やホテルフロントの時給も大きく伸びた。製造・物流・清掃系も2.7%増の979円。フード系は1.6%増の949円。居酒屋を中心に時給上昇が目立つ。地域別では、首都圏が1.9%増の1026円、東海は2.1%増の928円、関西は2.6%増の956円だった。