光岡自動車(富山市)は9月7日、2人乗りの小型電気自動車(EV)「Like(ライク)―T3」の本格販売を始めたと発表した。Like―T3は三輪型で、家庭用コンセントから6時間でフル充電できて約60キロ走れる。荷物は100キロまで積め、トヨタ車体の1人乗り小型EV「コムス」の30キロより多い。8月から全国の自動車販売店など20カ所を通じても売り始めた。経済産業省の補助金を使えば、価格は税抜き126万4千円からだ。規格上は「側車付き軽二輪車」で、車検や車庫証明がいらない。
米グーグルは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と組み、今秋にも日本でスマートフォン(スマホ)を使った電子決済サービス「アンドロイドペイ」を始める。日本はIC交通乗車券「スイカ」や「楽天Edy(エディ)」などが普及するが、利用は国内に限られる。「世界仕様」のサービス上陸で、消費者は海外でも自分のスマホで買い物ができるようになる。
スマホ決済を巡っては米アップルも「アップルペイ」と呼ぶ独自サービスを日本で始める準備を進めているもようだ。スマホの基本ソフト(OS)を握る世界2強が参入することで、国内勢との顧客の囲い込み競争は激しくなりそうだ。世界で使える便利さや他のサービスとの連携など使い勝手の良さで消費者の支持を集め、利用可能店舗を増やせれば、勢力図を塗り替える可能性もある。