トヨタ自動車は10月3日、ドライブ中などの話し相手になる手のひらサイズのロボット「キロボ・ミニ」を来年発売すると発表した。キロボ・ミニは車のカップホルダーに納まるサイズで、座高10センチ。会話が得意で相手の表情に反応する。トヨタが公開したビデオには、しょんぼりした顔の女性に「なにかあった?」と語り掛ける場面もある。キロボ・ミニは来年、日本全国のトヨタディーラーで発売される。価格は税抜き3万9800円。外トヨタは、キロボ・ミニがより豊かな生活と社会の実現に貢献することを願っているという。
「CEATEC(シーテック)ジャパン2016」が10月4日、幕張メッセ(千葉市)で開幕した。出展社・団体数が前年比22%増の648で4年ぶりにプラスとなり、2008年(804社・団体)以来の規模まで戻した。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を主なテーマに国内外の企業が製品やサービスを披露する。
日立製作所やトヨタ自動車、シャープなどのブースでは接客などの企業向けや家庭用のロボットを相次いで展示。来場者の目をひいた。パナソニックはIoTを活用した技術で暮らしやビジネスが変わる様子をブースで紹介する。家電色は一段と薄まった。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)やセコム、タカラトミー、JTBなど異業種がそろう「IoTタウン」が会場中央に設けられた。金融とITを組み合わせたフィンテックなどIoTを活用したサービスを紹介。新たな街の形を提案する。