Category: 月刊私塾界

月刊私塾界2016年6月号(通巻422号)

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巻頭言

ヤマト運輸と地方路線バス会社間の業務提携が拡がりをみせる。一例を示す。
 昨年、ヤマト運輸は岩手県北バスと「客貨混載」事業を開始した。路線は、北上~盛岡~宮古~重茂半島と150キロ以上に及ぶ。この区間を、北上~盛岡~宮古間の「ヒトものバス」と、宮古~重茂半島間の「客貨混載」の二つに区分する。前者はバス後部を改造し、荷物をフォークリフトでパレットごと積み降ろしできるようにした。後者は、乗降口付近の座席を改造し、荷物を積めるようにした。前者におけるヤマト運輸のメリットは、トラック便を減らせることだ。朝晩は輸送する荷物は多いが、日中帯は二ケタ少ない個数となる。これに対し後者は、重茂半島担当セールス・ドライバー(SD)が、日中宮古営業所に戻る必要がなくなる。それにより、SDの重茂半島滞在時間が伸び、サービス向上へと繋がる。例えば、お年寄りがスーパーに頼んだ買い物を、SDが届けるついでに安否確認もする「まごころ宅急便」サービスに、より多くの時間を割けるようになる。その結果、扱う荷物の量が1・5倍に増えた。
 バス会社は収入が増え、特に廃止が進む過疎地のバス路線を存続できる。Win―Winの取組だ。
 国土交通省は過疎地の物流対策として、同じような事柄を掲げる。「貨客混載」だ。ヤマト運輸が提唱する「客貨混載」と順番が逆だ。ヤマトのヤマトたる所以である。
 是非、読者諸兄も知恵を絞り、八方良しの業務提携や商品開発に取り組んでもらいたい。

(如己 一)

目次

    【2016年6月号 目次原稿】

  • 6 CatchUp1 全教研
       日本と東南アジアのプログラミング教育を牽引する
  • 8 CatchUp2 日本漢字能力検定
       本部機能を京都祇園に移転し、更なる進化を展開する日本漢字能力検定
  • 10 CatchUp3 ショウイン
       自立学習をリードするショウイン式
  • 12 私の教育 本田由紀・東京大学大学院教育学研究科教授
       受けてきた教育から、教育を考えるように
  • 18 挑む大学 芝浦工業大学
       創立100周年に向け、さらなる飛躍を目指す
  • 22 Special Report
       第3回 アクティブラーニング・フォーラム
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 52 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 53【特集】
       最新塾教材目録2016
  • 68 HOT TOPICS・1  私学の未来を考えよう! ユーデック主催「夢・教育セミナー」
  • 70 HOT TOPICS・2 四国進学会と学進の係争に判決が下される
  • 72 HOT TOPICS・3 学生たちがブランドをデザインする『BranCo! 2015』
  • 74 HOT TOPICS・4 注目の「トビタテ!留学JAPAN」に迫る
  • 76【TOP LEADER】
      幼稚園から英語教育を推進する。
       GrapeCity & 学校法人 宮城明泉学園
  • 88 新しい塾のカタチ NPO法人アスイク
  • 92 挑む私学 宮城学院中学校高等学校
  • 94 短期集中連載「自立学習」を超えて!(4) 山田徹雄
  • 96 教育サービス業界 企業研究(44) 株式会社Sapiens Sapiens
  • 99 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(270)
  • 100 疾風の如く(83)ステップアップ塾(東京都)塾長 濱松 敏廣さん
  • 102 好機到来(14) 株式会社スタディラボ 代表 地福 武史さん
  • 104 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(37)
  • 106 白書界隈徘徊話(15) 西村克之
  • 108 自ら動き出すチームにする方法(21) 中谷彰宏
  • 110 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(35)
  • 111 芸術見聞録(34)
  • 112 高校生からの子育てハイウェイ(14)
  • 113 クロスワードパズル「塾長の机」
  • 114 為田裕行の「教育ICT行」(14)
  • 116 塾ソムリエの講師研修指南 西村 則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(7)
  • 118 林明夫の「歩きながら考える」(130)
  • 120 咲かせよ桜(19) 小林哲夫
  • 124 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(38)
  • 126 論点2016(6) アクティブ・ラーニングと教員養成
  • 130 編集後記
  • 132 Book Review
  • 134 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2016年5月号(通巻421号)

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巻頭言

スペースデブリ(space debris。宇宙ゴミ)なるものをご存知だろうか。
それは、役目を終えた衛星や打ち上げ時に使われたロケット本体の残骸などだ。デブリ同士の衝突で生まれた微細デブリもある。1㎜以下の微細デブリまで含めると、数百万とも数千万個とも言われる。
これらデブリが、早いものは秒速8㎞で地球を周回する。そして数々の衝突が起き、その速度から大きな被害が出ている。
その危険性があるため、アポロ17号(1972年)以来、人類は高度1000㎞を超える宇宙に有人ロケットを飛ばしていない。
スペースデブリを除去しようとする企業が現れた。「アストロスケール」である。世界初の試みをする日本人社長率いるベンチャー企業だ。技術者も大学や企業などから結集し、オール・ジャパンの体制で臨む。東京都墨田区の工場で初号機を製作中だ。2018年前半に打ち上げを予定する。
凄い企業があるものだ。
今年に入り、若手学習塾経営者に会う機会が増えた。成熟業界と云われる中、新たなチャレンジに挑む。教えない塾、完全無料の塾、タブレットだけで完結する塾などなど、実に多彩だ。対象も幼児からシニアまで。彼らの前職は、シリコンバレーで起業、大手外資系コンサルタント会社、ITベンチャーなど、これまでの業界人にはなかった業種であったりする。
まだまだ新たな商品、サービス、業態開発の余地が多いことを示している。是非、読者諸氏も奮起を。

(如己 一)

目次

  • 挑む私学 帝塚山小学校
  • CatchUp1 eisu group

change は chance。アクティブ・ラーニングの実践で、子供たちの未来を先導。

  • CatchUp2 河合塾マナビス

堅実なFC展開と巧みなマネジメント

  • CatchUp3 ノーベル学習館

創業56年の塾を変えた、入塾率9割を実現するコンテンツとは

  • Special Report

日本の学習塾が設立した
世界基準のインターナショナルスクール

  • 目次・巻頭言
  • NEWS ARCHIVES
  • 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 【特集】

塾経営におさえておきたい
教育用語集2016

  • HOT TOPICS  産官学民が一体となってICT教育について議論
  • 【TOP LEADER】

子どもたちに最高の影響を与えることが、私たちの仕事。
SHIMON GROUP
株式会社 東海プロセスサービス

  • 短期集中連載「自立学習」を超えて!(3) 山田徹雄
  • 教育サービス業界 企業研究(43) 株式会社ハグカム
  • 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(269)
  • 疾風の如く(82)

あずさ塾(京都府)
代表 飛田 梓さん

  • 好機到来(13) 国語専門塾「思鋭館」 代表 出雲 哲也さん
  • 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(33)
  • 白書界隈徘徊話(14) 西村克之
  • 自ら動き出すチームにする方法(20) 中谷彰宏
  • 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(34)
  • 芸術見聞録(34)
  • 高校生からの子育てハイウェイ(13)
  • クロスワードパズル「塾長の机」
  • 為田裕行の「教育ICT行」(13)
  • 新・授業改革を目指して(90) 石川幸夫
  • 林明夫の「歩きながら考える」(129)
  • 咲かせよ桜(18) 小林哲夫
  • 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(37)
  • 論点2016(5) 留学とはいうけれど……。
  • 編集後記
  • Book Review
  • 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2016年4月号(通巻420号)

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巻頭言

2017年4月、消費税が10%になる予定だ。多くの業種、製品や商品において様々な価格戦略が採られるだろう。貴塾もそれに向け、準備しなければならない。
 複雑で難しい世の中なので、単純な値上げは受け入れられない。しかし、増大するコストを適正に価格に反映させなければ、事業の継続に支障が出る可能性さえある。価格と購買頻度が相関関係―-価格がが2分の1になると、購買頻度が4倍になる――にあった時代ではない。「スタディサプリ」が出たと思ったら、通年授業料無料の学習塾が現れた。もう単純な低価格競争では勝てない。
業態として検討する必要がある。
以下に、菊地唯夫ロイヤルホールディングス社長の発言を引く。参考にされたし。「日本は人口減少局面に入り、一億総中流から二極化が進展しています。そういう意味では、一つの事業、一つの業態だけで対応していくのは難しい時代になりました。(中略)こうした複雑な市場に、当社ではポートフォリオで対応していこうとしています。少子高齢化で高齢者の絶対数は増えていくので、低価格~中価格マーケットの『てんや』は新規出店を進め規模を拡大します。一方で、高価格帯の『ロイヤルホスト』は客層が先細りする可能性があるので、規模拡大ではなく質を充実させていきます。そのぶん単価をたくさん払ってもらえるようにしたい」(ダイヤモンドオンライン・2月5日)
これから半年、熟考願う。是非自塾の体質改善を図るチャンスにして欲しい。

(如己 一)

目次

  • 挑む大学 ミネルバ大学
  • CatchUp1 mpi松香フォニックス
  •    大阪府教委と株式会社mpi松香フォニックスが、小学生向け英語学習プログラム『DREAM』を共同開発

  • CatchUp2 タマイインベストコミュニケーションズ
  •    子どものためにICTを活用し、バージョンアップし続ける「玉井式」の現状とこれからの展望

  • CatchUp3 CKCネットワーク
  •    自学自習をするために必要なこと ナビ個別指導学院
    教育サービス業界 企業研究(42) デビューコミュニケーションズ株式会社

  • 目次・巻頭言
  • NEWS ARCHIVES
  • 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 【特集】
  •   2年連続で受験者増、入試傾向に異変あり?
      2016 首都圏・近畿圏中学入試分析

  • 【TOP LEADER】
  •   わが社は、個人塾と個人経営者の集合体。独自の取り組みで拠点を拡大。
       株式会社ヒューマン・ブレーン

  • 挑む私学 洗足学園中学高等学校
  • CatchUp4 GUTS
  •    発達障碍を持った子供たちに寄り添う

  • CatchUp4 FCEエデュケーション
  •    学習塾、学校と協働して子供たちのリーダーシップを育む

  • 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(268)
  • HOT TOPICS  グローバル人材を育成するために必要なこと
  • 疾風の如く(81)
  •   鴻鵠塾(東京都)
      代表理事 上田 圭祐さん

  • 好機到来(12) ダングループ 代表 重見 彰則さん
  • 短期集中連載「自立学習」を超えて!(2) 山田徹雄
  • 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(33)
  • 白書界隈徘徊話(13) 西村克之
  • 自ら動き出すチームにする方法(19) 中谷彰宏
  • 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(33)
  • 芸術見聞録(33)
  • 高校生からの子育てハイウェイ(12)
  • クロスワードパズル「塾長の机」
  • 為田裕行の「教育ICT行」(12)
  • 塾ソムリエの講師研修指南 西村 則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(6)
  • 林明夫の「歩きながら考える」(128)
  • 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(37)
  • 論点2016(4) 高大接続改革の行方
  • 編集後記
  • Book Review
  • 塾長のためのガジェット講座
  • 【休載のお知らせ】今月の〈咲かせよ桜〉は都合によりお休みいたします。

【PR】塾に通えないへき地の生徒も繋げるICT

学進グループは、四国の徳島県・香川県を拠点に、教育サービス事業をおこなっている。
同グループは、NTT東日本の学習支援クラウドサービス『ひかりクラウド スマートスタディ』をはじめとする「学習塾・学校向けICTトータルパッケージ」を採用し、ICTの本格導入をはじめた。同グループが見据える学習塾の未来像に迫る。

革新を続ける学進グループ

塾に通えない僻地の生徒も繋げるICTを使った授業
学進グループは、2014年に「学進スクール」、「統知塾」、「メビウス」の3つの塾が統合して生まれた。
2020年に向けて、株式上場も目指しているこの塾は、四国の徳島県・香川県を拠点に、幼児から高校生まで総合的な教育サービス事業を展開している。昨年から今年にかけて、探究学習やプログラミング教室などの先進的な教育をはじめ、大学入試改革に対応する学習指導を提供する「QLiP」も立ち上げた。
QLiPでは、ロジカルシンキングや探究型の授業を提供している学習塾ロジムと、a.school(エイスクール)と業務提携をおこない、これまでの知識集約型の授業に加えて、思考力や論理力を養成する学習コンテンツを中心に提供していく。

株式会社QLiP共同代表 松岡伸行氏

株式会社QLiP共同代表 松岡伸行氏

株式会社QLiPの松岡伸行共同代表は、「首都圏では中学入試や高校入試の出題傾向が、論理力や思考力を問う試験に変わっている現状を見ると、将来的には、知識偏重型の入試をしている徳島でも、変化は免れないと思っています。そこで、他社に先駆けて、先進的な指導をおこなうことによって、徳島のリーディングカンパニーとしてのリーダーシップを発揮して行きたいと思っています」と意気込む。また、同社の島田誉之共同代表も「今後は、小中学生にプログラミングを学べる環境も提供し、論理的な思考力や、探究心を育てて行き、子供たちの将来に繋がる能力の養成を考えています」と語る。

株式会社QLiP共同代表 島田誉之氏

株式会社QLiP共同代表 島田誉之氏

その学進グループが、ICTの本格導入にあたりパートナーに選んだのが、NTT東日本だ。
NTT東日本が提供する「学習塾・学校向けICTトータルパッケージ」は、学習支援クラウドサービス「ひかりクラウド スマートスタディ」(以下、スマートスタディ)や、光回線・Wi─Fi環境の整備、生徒に配布したタブレット等の管理、そして生徒・保護者、講師からの問い合わせ対応の一元的なサポートを提供し、受講者一人ひとりの学習進捗や理解度に合わせた〝スマート〟な指導を実現してくれる。

地域に根差した活動

学進グループが、このトータルパッケージを導入するきっかけとなったのは、現在校舎展開をおこなっている徳島県という立地にある。徳島県は横に広く、南北にも伸びている。すると、どうしてもすべての地域に校舎をつくり、講師を派遣するのは難しい。そこで考えたのが、映像授業をはじめとしたICTの活用であり、それに最適なソリューションとしてスマートスタディを採用した。
ただし、スマートスタディで塾での授業をそのまま配信するのではなく、コーチングによって個々の学習方法を導き出す「学進・com(ドットコム)」というコースを新たに設定し、生徒一人ひとりに合った問題集の選定や、受けるべき授業を紹介しながら、学力を伸ばしていく。

株式会社学進執行役 市原圭介氏

株式会社学進執行役 市原圭介氏

「NTT東日本のサービスは、映像授業の配信だけではなく、Wi─Fiや端末の管理など、一元的に提供されています。導入にあたり、知識が乏しかった状態だったにも関わらず、アフターフォローも含めて安心して導入に踏み切ることができました」と、株式会社学進の市原圭介執行役は、その導入理由を話す。
また、映像授業の活用法として、先取りでの学習はもちろんだが、授業を欠席した生徒に対しても、映像授業でフォローができ、進度の差を埋めることも可能になる。
このように、生徒自身が自ら進んで学べる環境が整備される点は大きい。
さらには、新入社員や講師の研修にも、映像ツールを活用することも考えているそうだ。
「有害なサイトなども含めて、授業以外のコンテンツを見られないように制限をかけ、学習に集中できる環境の整備、端末の管理も一括して実現できます。また、トータルサポートの一環で、学進専用のサポート窓口も開設し、機器やネットワークの設定方法、スマートスタディの活用方法の問い合わせなど、ICT関連のサポートを全てアウトソースすることで、専門の部署をつくる必要もなく、指導に集中できる環境が用意できるので心強いです」と、市原氏が言うように、充実したサポート体制も注目だ。

学進グループが描く未来の学び

株式会社学進代表取締役 山本俊輔氏

株式会社学進代表取締役 山本俊輔氏

「私たちは塾での授業で培った人と人の〝繋がり〟を大切にしてきました。例えば100人の生徒がいたとして、1対100ではなく、1対1の関係を100本つくれるか、最終的に重要なのは人と人の繋がりです。これは双方向でないと意味がありません。ICTはツールに過ぎませんが、映像を使っても実際に対面している関係性を持つことができると思っています。そのツールを使って人と人の繋がりを大事にして、さらに人間として生きる力のある生徒を社会に送り出していくのが、学進グループの使命だと思っています」と、学進の山本俊輔代表取締役は最後に語ってくれた。
学進グループは、地域の高校受験にフォーカスした映像コンテンツの発信をはじめとして、将来的には、グループ全体でICTを活用し、オンラインでディスカッションをおこなうことも考えている。
学進グループの取り組みは、ICTが地域に密着した教育サービスの発展にも大いに貢献している好例となるだろう。

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月刊私塾界3月号記事訂正のお知らせ

平素は弊社刊行の月刊私塾界をご購読いただき、誠にありがとうございます。
2016年3月1日発刊の月刊私塾界3月号、P.82〜P.83「白書界隈徘徊話」で訂正箇所が判明致しました。
本文中、表、グラフに表記されている「支払率」、「支払者」の表記はそれぞれ、「支出率」、「支出者」となります。
重ねて、お詫び申し上げます。
2016年4月1日発行の月刊私塾界4月号の本連載「白書界隈徘徊話」でも訂正をさせていただきます。

2016年3月1日 月刊私塾界編集部

月刊私塾界2016年3月号(通巻419号)

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巻頭言

各段階の入学試験、そして新年度生募集も終盤戦。今年の結果に大きな手応えを感じていることと拝察する。
 現在、東京の地下深くにおいて世界初の試みが、人知れず静かに進行する。
 東京メトロ東西線木場駅西口側ホームや改札口等の拡張工事だ。
 木場駅は、67年に営団地下鉄(当時)が初めてシールド工法によって造った駅だ。ホームの幅は、上下線とも3メートルしかなく、出口もホーム両端にしかない。50年近くが経過し、乗降客が増加した。朝夕は慢性的な混雑状態にあり、電車遅延の要因となる。その解消工事が実施されている。
 改良工事では、西口側の約70メートルでシールドトンネルを解体し、ホームを延長、拡幅し、新たなコンコースを設ける。拡げたホーム部分にエレベーターとエスカレーターを増設し、利用客の流れを分散させ、乗客の両端部集中を解消する。列車を運行しながら既存のシールドトンネルを解体し、上部に新たな空間を生み出してコンコースを新設する、世界初の試みである。日本が誇る高い建築技術がそれを可能にする。
 日本には他にも世界最先端がある。それは教育だ。
 公文やベネッセなどが海外に出て、大きな成果を挙げている。皆さんご存知であろう。
 インド政府から教育に関する協力が求められ、昨年8月に当私塾界も参加しての意見交換会が開催された。日本の民間教育に大きな関心が集まっている。世界の子どもたちが待っている。

外に目を向けよう。
 新たなチャレンジを。

(如己 一)

目次

  • 6 挑む大学 早稲田大学
  • 10 CatchUp1 やる気スイッチグループ
       学習塾のジャンルを超えた複合型スクールを国内外へ
  • 12 CatchUp2 明利学舎
       独自のメソッドで新たな地平を拓く
  • 14 CatchUp3 すららネット
       国境を越えて利用される『すらら』
  • 16 教育サービス業界 企業研究(41) 株式会社ソニー・グローバルエデュケーション
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 46 HOT TOPICS  成基の幼児教育「TAM」、京都にて新年中・年長児対象イベントを開催
  • 48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 49【特集】
      公開企業塾の2016 年度2・3 月期
      第3四半期決算を読む
  • 58【TOP LEADER】
      前例のないオンリーワンの教育ビジネスを創出。
       アカデミー・グループ
  • 66 挑む私学 桜丘中学・高等学校
  • 68 協心塾力 塾に通えない僻地の生徒も繋げるICT
  • 70 短期集中連載「自立学習」を超えて! 山田徹雄
  • 72 CatchUp4 東進ゼミナール
       〝生徒紹介〟をリデザインする『こうかんドリル』
  • 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(267)
  • 76 疾風の如く(80)
      パイオニア ランゲッジスクール(神奈川県)
      マネージャー 中村 由香里さん
  • 78 好機到来(11) 塾のナガシマ 社長 永島慎一さん、副社長 永
    島瑠美さん
  • 80 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(32)
  • 82 白書界隈徘徊話(12) 西村克之
  • 84 自ら動き出すチームにする方法(18) 中谷彰宏
  • 86 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(32)
  • 87 芸術見聞録(32)
  • 88 高校生からの子育てハイウェイ(11)
  • 89 クロスワードパズル「塾長の机」
  • 90 為田裕行の「教育ICT行」(11)
  • 92 新・授業改革を目指して(89) 石川幸夫
  • 94 林明夫の「歩きながら考える」(127)
  • 96 咲かせよ桜(17) 小林哲夫
  • 100 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(36)
  • 102 論点2016(3) 示された、これからの教員像。課題山積。
  • 106 編集後記
  • 108 Book Review
  • 110 塾長のためのガジェット講座

【PR】宿題も授業もテストも 塾をもっとスマートに!

NTT東日本の学習支援クラウドサービス『ひかりクラウド スマートスタディ』は、授業などの映像や資料、問題の配信ができるプラットフォームをクラウドで提供している。
 その『ひかりクラウド スマートスタディ』の活用をはじめた株式会社理究の取り組みを取材した。

国大Qゼミ

理究が展開する学習塾『国大Qゼミ』

よりよい授業の提供が可能に

理究でのスマートスタディの活用『ひかりクラウド スマートスタディ』(以下、スマートスタディ)は様々な機能を備え、生徒だけでなく、講師にとっても円滑で、さらにはより深い授業を可能にしている。
 その機能のひとつ「ライブ」は、場所を選ばずインターネット経由で、すぐにライブ授業を展開することが可能になる機能だ。講師は、生徒のクラウド上のノートを確認し、コメントを返すことができ、生徒は資料などに自由に書き込みができる。もちろん、チャットや音声による質疑応答も可能だ。
「ビデオ」は、映像教材を生徒が自分のペースで何度でも視聴できる機能。
「ライブラリ」は、自塾が持っているテキストやプリントなどの電子データを、そのままデジタル教材として活用できる機能だ。また、「ビデオ」と連動させ、資料の詳しい解説を映像で行うことも可能になっている。
「ワーク」は、宿題や課題などをオンラインで簡単に配信できる機能。提出履歴の管理や、理解度チェックを簡単に行うことができるので、生徒の学習状況を把握しながら、フィードバックなども可能だ。
 また、理解度の確認には、「テスト」も使える。この機能を使えば、テストやアンケートを簡単に作成できるだけでなく、「ビデオ」や「ライブラリ」と連動させた出題もできる。それにより、学習内容の定着化を図ることができ、生徒の理解度向上に大いに役立ってくれる。
 生徒一人ひとりの専用ページ「マイページ」では、過去に受講した「ライブ」や次の授業が確認できるようになっている。「ライブ」や「ライブラリ」で保存したノートやメモも確認可能だ。
 さらには、掲示板も用意されており、講師と生徒による質疑応答や、生徒同士の情報交換もできる。もちろん、講師が授業の案内や周知を生徒一人ひとりに徹底することも可能だ。
 これらの便利な機能に加え、なんといっても、画面や操作がシンプルであり、わかりやすいのも特徴のひとつだろう。

スマートスタディによって生まれる新たな授業スタイル

運営本部統括責任者の植松秀也氏

運営本部統括責任者の植松秀也氏

 神奈川県を中心に、『パレット保育園』、学童保育・幼児教室の『理英会』と『どんちゃか幼児教室』、そして学習塾の『国大Qゼミ』、国語教育の『ことばの学校』、通信制高校の『我究』などを展開している理究。同社では、このスマートスタディをどのように使っているのだろうか?
 理究は、スマートスタディを導入する以前から400以上の映像教材をYouTube にアップし、『国大Qゼミ』で利用していたが、〝誰が〟〝いつ〟見たのか、などを把握できないという課題を抱えていた。スマートスタディを導入することにより、その課題は解消されることとなる。
「スマートスタディによって、誰が、いつ、どのくらい見たのか、といった状況をきめ細かく把握することができ、業務の在り方が変化しています」と、同社運営本部統括責任者の植松秀也氏は語る。
 すでにある映像資産を活かすことができるため、一から作る必要がないのも大きなメリットだった。
 また、映像教材の制作そのものにも変化があった。
 これまでは、塾での授業の動画をそのまま一本の映像教材にしていたため、その単元ですべてを教えきらなければいけないと考えていたのだが、家庭で映像教材による反転学習をした上で、塾に来て発展的に学ぶ、ということを前提に制作するようになったことで、映像教材一本あたりの長さは従来よりも短くなり、塾での授業内容は、以前よりも絞りこんで濃いものになった。加えて、「テスト」と連動させることにより、事前に覚えてくる事柄も明確になる。
 授業も、理解していることを前提にスタートするので、授業中はディスカッションやプレゼンテーションが主体となったアクティブ・ラーニング型の授業になった。
 さらに、生徒の理解度に応じてもう一度映像教材を見直す「振り返り学習」を促したり、学習進度が速い生徒はどんどん先に進ませることで、アダプティブ・ラーニングを行うこともできるようになった。
 これまでの一斉授業の中ではできなかった、〝個〟への対応ができるようになり、スマートな授業へと進化したのだ。

授業だけでなく、塾運営をトータルに刷新

荒屋剛志取締役

荒屋剛志取締役

授業形態が変わっただけではない。このスマートスタディは、講師研修にも全面的に活用されている。
「これまでの集合型の研修会議は90%カットします。次年度の計画などもすべて映像化し、全員が期間内に視聴するようにしていきます」と、同社取締役の荒屋剛志氏は語る。効率よく研修がおこなえるため、講師の負担やコストの削減に繋がる。
 荒屋氏は続ける。「お恥ずかしい話ですが、子供たちの能力を伸ばすという使命感ではなく、他社との差別化のためにICTを導入しなければならない、という考えに取り憑かれていました。しかし、スマートスタディに出逢い、その考えは今では180度転換されました。」
 NTT東日本のサポートも大きい。導入後もユーザーの利用シーンやニーズに応えてくれる。
「ICTにひとつだけできないことは、生徒のモチベーションを喚起することです。それが我々講師の役割だと思います」と植松氏は語る。
 つまり、スマートスタディを導入することによって、講師の役割は生徒のモチベーションを上げることが中心に変わっていくということでもあるのだ。

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月刊私塾界2016年2月号(通巻418号)

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巻頭言

昨年は、相次いで日本のロケット技術、衛星管制技術の高さを世界に示した。
 8月「こうのとり」5号機が、国際宇宙ステーション(ISS)に無事物資を届けた。ISSへの物資補給に、米ロが相次いで失敗し、物資不足から緊急事態に陥っていた。それを「こうのとり」が見事救った。しかも、「こうのとり」を、ロボット・アームを使いキャッチしたのは、油井亀美也宇宙飛行士であり、NASAの通信担当のリーダーは若田宇宙飛行士であった。
 12月「はやぶさ2」が地球スイングバイに成功した。その四日後、「あかつき」が金星周回軌道への修正に5年振りの再挑戦で、これも成功した。
 前者が実施した、小惑星「Ryugu」への軌道修正は、野球場に例えると、ホームベースからバックスクリーンの0・1ミリ以下の的に、ボールを当てる精度が要求される。後者は、金星が自転と公転方向が反対なため、金星の自転方向と同じ周回軌道に入れるための角度等が、非常に難しい。
 これらを支えた技術は、日本の宇宙予算が少ないことから、工夫に工夫を重ね、気が遠くなる程軌道計算を繰り返す等の賜物である。彼らは、お金が無いからとか、設備が、人財が足りないからなどと泣き言を言わず、果敢に挑戦した。
 我々学習塾業界も同じである。足りないものに嘆くことなく、前進しようではないか。大学生がバングラデシュで始めた「e─Education」は、我々に大きな勇気を与える。

(如己 一)

目次

  • 6 【SPECIAL REPORT】
       私塾界プレミアムセミナー2015
       アクティブ・ラーニングを深く考える
       これからの日本の教育~教育再生のその先へ~
       教育の未来、大いに語られる
  • 14 挑む大学 国際教養大学
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 46 HOT TOPICS  都立高校推薦入試対策「集団討論模擬練習会」開催
  • 58 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 49【特集】
      学習塾白書2015を読む
  • 58【TOP LEADER】
      塾の枠を超えたプロジェクトで中学受験マーケットを活性化。
       株式会社日能研関東
  • 66 協心塾力 宿題も授業もテストも塾をもっとスマートに!
  • 68 挑む私学 麹町学園女子中学校高等学校
  • 72 CatchUp1 未来を見据えたSAPIX YOZEMI GROUPの改革
  • 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(266)
  • 76 CatchUp2 好調なキッズ部門から塾への押し上げを目指して
  • 78 教育サービス業界 企業研究(40) 日本メディア教育株式会社
  • 80 疾風の如く(79)
      スマイルアシスト(栃木県)
      塾長 黒木 久美子さん
  • 82 好機到来(10) 株式会社コードタクト 代表 後藤 正樹さん
  • 84 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(31)
  • 86 白書界隈徘徊話(11) 西村克之
  • 88 自ら動き出すチームにする方法(17) 中谷彰宏
  • 90 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(31)
  • 91 芸術見聞録(31)
  • 92 高校生からの子育てハイウェイ(10)
  • 93 クロスワードパズル「塾長の机」
  • 94 為田裕行の「教育ICT行」(10)
  • 96 塾ソムリエの講師研修指南 西村 則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(5)
  • 98 林明夫の「歩きながら考える」(126)
  • 100 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(35)
  • 102 論点2016(2) もはや対岸の火事ではなくなった、ブラック企業
  • 106 編集後記
  • 108 Book Review
  • 110 塾長のためのガジェット講座
  • 【休載のお知らせ】今月の〈咲かせよ桜〉は都合によりお休みいたします。

月刊私塾界2016年1月号(通巻417号)

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巻頭言

謹賀新年。

入学試験に向け、熱がこもった指導を展開中と拝察する。是非大きな成果を獲得されんことを願って止まない。

昨年ノーベル生理学・医学賞を大村智氏が、同じく物理学賞を梶田隆章氏が受賞した。前年に続き日本人が複数人受賞し、明るい話題となった。

あまり知られていないが、昨夏日本人が快挙を成した。世界スパコンランキング「Green500」に於いてである。日本のベンチャー企業ペジーが開発したスパコンが1~3位を独占した。ベンチャー企業が1位を獲得したのは、世界初であり、日本企業が1~3位を独占したのも初めてである。

処理速度を競う世界ランキング「TOP500」は、毎年報道され有名であるが(2011年「京」が1位を獲得)、「Green500」は、エネルギー消費効率のランクで、スパコン界での認知だ。

現在、処理速度100倍を目指し、各国がしのぎを削る。処理速度を上げる困難さの他に、消費電力の問題がある。「京」の消費電力は12・7MW。一般家庭3万戸分に相当する。これを単純に100倍すると1000MWとなり、原子力発電所1基分に相当する。それに対し、ペジー代表齊藤氏は、「2019年までに、20MWで京の100倍の処理能力を実現できる。もうアイデアはある」と語る。

そろそろ学習塾世代から、ノーベル賞受賞者が出る時代に入る。今秋には貴塾の卒塾生から朗報が飛び込むやも知れぬ。良い初夢をご覧あれ。

(如己 一)

目次

  •  【SPECIAL INTERVIEW】
    教育改革を継続していくことが最大の使命。
    文部科学大臣・教育再生担当大臣 馳 浩 氏
  •  教育サービス業界 企業研究(39) 株式会社メディアシーク
  •  目次・巻頭言
  •  NEWS ARCHIVES
  •  千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 【特集①】
    編集部が選んだ重大ニュース2015
    注目のキーワード2016
  • 【特集②】
    「よくわからん」と言う前に、今のうちに押さえておきたい
    アクティブ・ラーニング考 後編
  •  HOT TOPICS ① キッザニア東京 中学生限定「ジュニア チャレンジ ジャパン」開催
  •  HOT TOPICS ② これからの教育を語り合う場にて、元堀川高校校長の荒瀬氏が講演
  •  HOT TOPICS ③ 学校を創立した3人が、教育について大いに語る
  •  SPECIAL REPORT 全国模擬授業大会 in 名古屋
  •  HERO INTERVIEW ㈱れんせい 室蘭練成会 田中 博さん
  • 【TOP LEADER】
    原点回帰を通じ、さらなる進化を遂げていく
    中萬学院グループ
  • 【新しい塾のカタチ】
    子供のたくましい心を育むレジリエンスプログラム
    カラフル・ドアーズ
  •  挑む私学 土佐塾中学・高等学校
  •  日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(265)
  •  疾風の如く(78)
    WinStar個別ONE(兵庫県)
    代表 北浦 壮さん
  •  好機到来 キュリオスクール CEO 西山恵太さん、COO 若
    松誉典さん(9)
  •  新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(30)
  •  白書界隈徘徊話(10) 西村克之
  •  自ら動き出すチームにする方法(15) 中谷彰宏
  •  新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(30)
  •  芸術見聞録(30)
  •  高校生からの子育てハイウェイ(9)
  •  クロスワードパズル「塾長の机」
  •  為田裕行の「教育ICT行」(9)
  •  新・授業改革を目指して(88) 石川幸夫
  •  林明夫の「歩きながら考える」(125)
  •  咲かせよ桜(16) 小林哲夫
  •  未之知也(いまだこれ知らざるなり)(34)
  •  論点2016(1) もはや対岸の火事ではなくなった、ブラック企業
  •  編集後記
  •  Book Review
  •  塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2015年12月号(通巻416号)

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巻頭言

早や師走。
冬期行事の準備に余念が無いことでしょう。合格の喜びを分かち合う日を胸に納め、授業に、進路指導に邁進してください。

「傾斜マンション」問題が世間を騒がしている。問題の棟と別棟をつなげる渡り廊下の手すりが2センチずれている、との住民クレームに端を発する。それへの回答は、「東日本大震災時に棟の揺れ方に違いがあって生じたひずみと推察される」であった。ところが、実際は、建物を支える杭のなかで固い地盤まで到達していないものが8本ある、という偽装であった。更に、杭の底を固めるセメント量のデータ改竄まで発覚した。
これら「偽装」「改竄」には、工期遵守、熟練職人の不足等建設業界特有の課題が、その裏側にある。

しかし、である。情報の非対称性を笠に着て、何とか隠蔽しよう、糊塗しようとする姿勢は、あまりにも不誠実である。更に、責任転嫁。しかも個人へ、である。事ここに極まれり。

自塾はどうであろうか。

教室のスクラップ&ビルド、学業成績の低迷、果ては志望校不合格。自分に問題がある、と捉え、対処しているであろうか。自己都合での対応に終始していないか。何かと理屈をこねて有耶無耶にしようとしていないか。ましてや生徒や保護者のせいに……。

マックス・ヴェーバー著「プロ倫」にある、「隣人愛」を思い起こして欲しい。己の如く隣人を愛せよ。我が身のこととして、他者の事柄を受け止めなければならない。
良いお年を。

(如己 一)

目次

  • 6【Special Report】
    私塾界リーダーズフォーラム2015 in 京都
  • 16 挑む私学 立命館宇治中学校・高等学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 44 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 45【特集①】
    「よくわからん」と言う前に、今のうちに押さえておきたい
    アクティブ・ラーニング考
  • 52【特集②】
    株式公開企業塾 2016年度中間決算を読む
  • 60【特集③】
    困った時のマイナンバー
  • 68【TOP LEADER】
    40周年へ、社員全員の力を結集。
    練成会グループ
  • 76 新しい塾のカタチ【特別対談】
    博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー 原田 曜平 氏
    ITTO個別指導学院(株式会社WITS)代表 喜多野 正之 氏
    若手社員との接し方に悩む塾長に捧げる
    さとり世代の若者を自ら働く社員に変える方法
  • 80 教育サービス業界 企業研究(38) エレコム株式会社
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(264)
  • 84 疾風の如く(77)
    進学個別イクシード
    代表 梅沢 武史さん
  • 86 好機到来 学びエイド 代表 廣政 愁一(8)
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(29)
  • 90 白書界隈徘徊話(9) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(14) 中谷彰宏
  • 94 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(29)
  • 95 芸術見聞録(29)
  • 96 高校生からの子育てハイウェイ(8)
  • 97 クロスワードパズル「塾長の机」
  • 98 為田裕行の「教育ICT行」(8)
  • 100 塾ソムリエの講師研修指南 西村 則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(4)
  • 102 林明夫の「歩きながら考える」(124)
  • 104 咲かせよ桜(15) 小林哲夫
  • 108 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(33)
  • 110 論点2015(12) 本当に必要な大学改革とは
  • 106 編集後記
  • 108 Book Review
  • 110 塾長のためのガジェット講座