Category: 月刊私塾界本誌

月刊私塾界2018年12月号(通巻452号)

巻頭言

 データを重視したマーケティングに定評があるミツカンがユニークな取り組みを実施している。味覚のリサーチに特化した専門部署「味確認室」を立ち上げ、「おいしさ」や品質を高めることを目的とし、商品開発につなげる。
 マーケティングリサーチを数多くやってきたが、「調査に頼るだけでは限界がある」と感じ始めていたことが、部署設立の背景にあった。リサーチ結果を集約して商品開発をすると、どうしても平均的な味になってしまう。更に消費者が求める傾向も、「簡単・便利・手間がかからない」といった比重が高くなり、おいしさへの関与度が低くなるという問題意識もあった。
 そのような消費者に寄り添おうとすると、メーカーとしては、「より安くつくれる方でいい」という結論に陥りがちだ。それを防ぐために、味のプロフェッショナルである料理人に学ぶ姿勢が必要ではないか、と考えた。
 味確認室は1名の専任課長と18名の室員から成る。課長は4年間で1500軒もの店を回る。室員は研究所と兼務の技術者であり、一人ひとりが味についてのテーマを持つ。彼らをそのテーマに合致した店へ同行し、自ら料理を味わい、料理人から説明を受ける。最近は「修行」と称して、半年間その店の厨房に入るという。まさに足でかせぐ、アナログな研究に立ち返ったのである。
 これを学習塾に翻訳するとどうなるのであろうか。是非考えていただきたい。同業他社から学ぶことは多いが、異業種に学ぶことも重要である。

(如己 一)

目次

  • 8 シリーズ〔プログラミング教育必修化にともなう民間教育サービスの対応を考える〕第2回
  • 「民間教育だからこそできるサービスを実践」
  • 16 挑む私学 東山中学校・高等学校 伝統に頼ることなく前身し続ける
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 46 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 47 【特集①】新しい学習指導要領が描きだす8つのキーワード
  • 54 【特集②】株式公開企業塾2019年 2・3月期 第2四半期決算を読む
  • 62 HOT TOPICS 全国模擬授業大会
  • 64 特別企画 スペシャル座談会民間教育団体連絡協議会 設立記念
  • 子供たちが、たくましく、しなやかに生きていける未来へ。
  • 72 SPECIAL REPORT 私塾界リーダーズフォーラム presents 教育ICTカンファレンス2018
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(299)
  • 84 疾風の如く(113)株式会社Libarts(東京都)代表取締役 下島 健太さん
  • 86 好機到来(44)合同会社デサフィオ・EGS株式会社 加納 章司さん
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(67)
  • 90 白書界隈徘徊話(45) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(51) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(19)
  • 96 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(65)
  • 97 芸術見聞録(65)
  • 98 ぼくの幼児教育考(6)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(45)
  • 102 英語教育 どう変わらなければならないか(6) 田中 茂範
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(160)
  • 106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(22)
  • 108 私塾界インサイト(9)
  • 112 咲かせよ桜(48) 小林哲夫
  • 116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(67)
  • 118 論点2018(12) イマージョン教育
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2018年11月号(通巻451号)

巻頭言

早いもので、今年も残すところ二ヶ月。冬期講習の計画や、間もなく始まる入学試験へ向けたラストスパートの準備に余念がないことと思う。早いところでは、中学受験コースを中心に生徒募集を開始する学習塾もあろう。
 ところで、次年度の計画はできているだろうか。そこには何か新たな事柄、変化、発展が描かれているであろうか。
 某チルド・スイーツの大手メーカーでは、毎年新製品を開発することは勿論であるが、既製品も絶えず改良している。売れている既製品には愛好者も多いため、何かわからないが少し美味しくなった、と感じてもらえるように改良を加えているという。そして、それを繰り返えしている、と。
 一方で、創業当時から何十年、何百年と同じレシピで、変わらぬ味を提供する老舗がある。どちらも大変重要なことだ。
 この二つの事柄は、いつの時代も、どの業種も、企業規模に関係なく当てはまる。
 貴塾では如何であろうか。何を変えて、何が不変であろうか。よもや十年一日の如く同じことを繰り返してはいまい。毎年同じ教材、同様のカリキュラム、そして教え方をしているのであろうか。それでは進歩はない。
 しかし、同じ時間割、何年も変わらぬ授業分数で授業をしている学習塾が多く見受けられる。如何なものか。
 教育理念や経営理念の太い幹がしっかりしていないと、変化を齎すことができない。貴塾の次年度計画や如何に。

(如己 一)

目次

  • 8 CatchUp01 P&R「思考」と「論理」で子どもが変わる。学びが変わる。
  • 学習者の〝進化〟を目指し、熱き同志を募集中!
  • 10 CatchUp02 一般社団法人未来とコラボ 未来世代とコラボした教育事業を展開
  • 14 シリーズ〔プログラミング教育必修化にともなう民間教育サービスの対応を考える〕第1回
  • 「情報活用能力の育成におけるプログラミング教育」
  • 16 挑む私学 UWC ISAK Japan 生徒の自主性を重んじる。世界にも類をみないユニークな高校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 46 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 47 【特集】教育ICT考 2018A/W
  • 64 HOT TOPICS ① 第26回興学社大学 君よ、「100年企業」実現の挑戦者たれ!
  • 66 HOT TOPICS ② スプリックスと全国学習塾協会各地で勉強会を開催
  • 68 TOP LEADER Interview 株式会社河合塾マナビス 社員の成長が、会社の成長の根幹になる。
  • 80 教育サービス業界 企業研究(73) 株式会社ファピ
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(298)
  • 84 疾風の如く(112) 株式会社N’s(神奈川県)代表取締役 向川 美智彦さん
  • 86 好機到来(43) 株式会社MUGEN代表 小牧 聖さん
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(66)
  • 90 白書界隈徘徊話(44) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(50) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(18)
  • 96 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(64)
  • 97 芸術見聞録(64)
  • 98 ぼくの幼児教育考(5)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(44)
  • 102 英語教育 どう変わらなければならないか(5) 田中 茂範
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(159)
  • 106 新・授業改革を目指して(106) 石川幸夫
  • 108 私塾界インサイト(8)
  • 112 咲かせよ桜(47) 小林哲夫
  • 116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(66)
  • 118 論点2018(11) インクルーシブ教育とは。その日本の特殊性
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2018年10月号(通巻450号)

巻頭言

8月末大曲の花火へ行ってきた。
 大曲の花火大会は、その正式名称「全国花火競技大会」が示す通り、純粋に競技大会である。全国150社あまりから厳選された30社以下――今年の第92回大会は27社――が、1年かけ作製し、花火をつくった本人が自らの手で打ち上げる。花火の種目は昼花火の部と夜花火の部に分かれる。昼花火は全国でもここ大曲にしか残っていないが、昔から花火通の粋人が好むものだそうだ。夜の花火は光を楽しむが、昼花火は色煙(紅、黄、青、緑、紫など)を駆使して色彩豊かに空に模様を描く。
 夜花火の部は、10号玉・芯入割物の部、10号玉・自由玉の部、創造花火の部の三部門に分かれる。芯入割物とは、同心円状に真円を描く菊型花火のことであり、競技では四層以上の円を描くと規定されている。自由玉の部は、芯入割物と重複しないもので、冠菊、千輪などがあり、花火師の意図が色彩や形に現れる。創造花火の部は、花火の題名にイメージを表現し、音楽に合わせて打ち上げる。色彩、リズム、立体感、構成などを、創造性と独自性から審査される。
 細かく規定され、厳格な統一ルールの基審査される。1910年から続く伝統的花火大会だが、創造花火の部などに見られる通り、常に新機軸を打ち出している。
 学習塾にも次々新機軸が持ち込まれる。AIを用いたアダプティヴラーニングや英語四技能などだ。伝統的に生徒の成績を上げることを守りながら、新たな技術、方法にチャレンジする。それがなければ未来はない。

(如己 一)

目次

  • 8 CatchUp01 株式会社アガトス
  •   地域、学校、そして同業者からも支持される柏の塾

  • 10 CatchUp02 株式会社グッドアット
  •   話すだけではない4技能をバランスよく学べるオンライン英会話講座

  • 12 CatchUp03 株式会社早稲田スクール
  •   「FLENS算数特訓」を軸に据えた小学部のカリキュラム改革

  • 16 挑む大学 キリロム工科大学
  •   英語と最先端のIT技術を学べる大学がカンボジアに

  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 44 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 45 【特集】英語4技能試験に対応する授業のつくりかた
  • 60 Special Report 私塾界エグゼクティブセミナー2018 幼児教育を考える
  • 68 TOP LEADER Interview
  •    株式会社学研塾ホールディングス
       持続的な発展の礎を創る、新たな3年へ。

  • 72 教育サービス業界 企業研究(72) 株式会社ミスターフュージョン
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(297)
  • 84 疾風の如く(111)株式会社COLEYO(京都府)代表取締役 川村 哲也さん
  • 86 好機到来(42)教養道 塾長 奥村 武敏さん
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(65)
  • 90 白書界隈徘徊話(43) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(49) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(17)
  • 96 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(63)
  • 97 芸術見聞録(63)
  • 98 ぼくの幼児教育考(4)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(43)
  • 102 英語教育 どう変わらなければならないか(4) 田中 茂範
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(158)
  • 106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(21)
  • 108 私塾界インサイト(7)
  • 112 咲かせよ桜(46) 小林哲夫
  • 116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(65)
  • 118 論点2018(10) 義務教育学校とは
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2018年9月号(通巻449号)

巻頭言

妙な事件が起きた。
 今年6月に新たに導入された日本版「司法取引」の第一号事案である。タイの発電所建設をめぐる贈賄事件で、東京地検特捜部が大手発電機メーカーの元役員ら3人を、外国公務員に賄賂を贈った不正競争防止法違反で在宅起訴した。
 この事件は、内部告発をきっかけに社内調査を進めた結果、会社側が不正を把握。会社自らが東京地検特捜部に申し出て、捜査協力の見返りに、不正競争防止法による会社への刑事訴追を免除された。
 司法取引の本来の趣旨は、企業や組織の犯罪捜査において、社員などを免責する代わりに「巨悪」をあぶり出すことにある。しかし、この事案では反対のことが起きた。企業が自らを守るために、社員を「売った」のである。
 冒頭に妙な事件と記したが、実は衝撃的な案件である。日本型雇用慣行の下では、終身雇用を前提に、会社が社員を守ってきた。総会屋事件、談合事件等々みなそうだ。最後まで面倒をみてくれることを前提に、社員は会社のために法を犯した。しかし、この事件は会社が社員を守らなかったのだ。
 新卒一括採用、終身雇用、年功序列賃金をはじめとする、崩れつつある日本型雇用慣行の終焉を迎える引き金となるかも知れない。
 自塾には関係ない。そんな声が聞こえてきそうだ。しかし、それは違う。日本型雇用慣行の終焉は、女性や障がい者の雇用、同一労働同一賃金など様々な労働法制の導入や雇用環境の変化へと続く。それらはどの学習塾にも多大な影響を及ぼす。

(如己 一)

目次

  • 8 CatchUp01 株式会社アネムホールディングス
  •   アネムホールディングスの新たなICTソリューション

  • 10 CatchUp02 株式会社理究 オールイングリッシュのことばの学校「YOM-TOX」
  • 12 CatchUp03 株式会社志学会 私教育の原点がここにある
  • 16 挑む私学 香里ヌヴェール学院中学校・高等学校 21世紀型教育を旗印に
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 44 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 46 【特集①】株式公開企業塾 2019年2・3月期 第1四半期決算を読む
  • 54 【特集②】発達障がいとの向き合い方
  • 62 HOT TOPICS① 経産省『未来の教室』プラットフォーム キックオフイベントを開催
  • 64 HOT TOPICS② メンタリング研究会が提示するもの 
  • 68 TOP LEADER Interview 株式会社スプリックス
  •    東証1部上場、さらなる教育ICT化の促進に期待。

  • 80 教育サービス業界 企業研究(71) NPO法人 グローバル教育推進機構
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(296)
  • 84 疾風の如く(110)個別指導学院ヒーローズ松本沢村校(長野県) 塾長 和久井 悟さん
  • 86 好機到来(41)進学塾SORA 塾長 上江洲 康司さん
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(64)
  • 90 白書界隈徘徊話(42) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(48) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(16)
  • 96 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(62)
  • 97 芸術見聞録(62)
  • 98 ぼくの幼児教育考(3)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(42)
  • 102 英語教育 どう変わらなければならないか(3) 田中 茂範
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(157)
  • 106 新・授業改革を目指して(105) 石川幸夫
  • 108 私塾界インサイト(6)
  • 112 咲かせよ桜(45) 小林哲夫
  • 116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(64)
  • 118 論点2018(9) 義務教育学校とは
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2018年7月号(通巻447号)

巻頭言

東京都心部で八百屋をチェーン展開する企業がある。「旬八青果店」を運営するアグリゲートだ。
 1976年全国に6万6千カ所以上あった野菜・果実小売業者は2014年には4分の1以下の1万5千余カ所まで減少。更にコンビニやドラッグストア、そしてECサイトでも青果物に力を入れている環境下で、である。
 立地は郊外の住宅地ではなく、品川区や港区などの都心部だ。
 1店舗当たり売上は多く、10㎡以上20㎡未満の青果店の1日の売上高平均は約5万6千円(商業統計14年)だが、旬八青果店は平均で2倍、中には20万円を売り上げる店もある。しかも利益率も高い。通常の青果店の粗利は25~30%程度だが、旬八青果店の粗利は50%程度もある。これまでの青果店は仕入れ値に利益をプラスして売価を決めていたが、最初に売価を決めている。買う側の立場を最優先する。そのために仕入れルート、流通などに工夫を凝らす。また、どの商品がいくらで売れたかの単品管理を徹底し、仕入れに活かしていることも特徴だ。まさにマーチャンダイジングである。
 15年程前、筆者は学習塾の業態も出尽くしたのではないかと思った。ところがどうであろう。次から次へと新フォーマットが出て来る。最新技術を取り入れたものもあれば、ローテク、ハイタッチのものもある。今後も更に多くのフォーマットが開発される勢いだ。
 是非一度旬八青果店の店頭を覗いて欲しい。並んでいる野菜、価格、売り方、接客と新発見必定である。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp01 株式会社全教研 幼児からシニアまで学びを提供
  • 8 CatchUp02 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
      教育格差をなくすために私たちができること
  • 10 CatchUp03 株式会社Z会エデュース
      Z会グループが追究した究極の個別指導
  • 12 CatchUp04 沖縄尚学高等学校・附属中学校
      日本の教育をグローバル化する
      「日米6-2-2分業システム」
  • 14 CatchUp05 株式会社興学社
      地域に根ざした進学塾が提案する新機軸
  • 16 挑む私学 岡山龍谷高等学校
      国際社会で活躍できる力を全ての生徒に
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 44 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 45 【特集】これから必要な 教育用語集 2018
  • 60 HOT TOPICS 受験生としての自覚を促す 興学社学園 合格出陣式
  • 62 TOP LEADER Interview
       SAPIX YOZEMI GROUP 環境が変わっても、学びの本質は変わらない。
  • 72 協心塾力オンライン英会話「OLECO」に高校生教材が登場
  • 74 Special Report
       私塾界リーダーズフォーラム 2018
       第4部【基調講演】今からはじめる小学校英語
       第5部【パネルディスカッション】高大接続改革を見据えた 小学生からの英語教育
  • 80 教育サービス業界 企業研究(69) 株式会社コクリポ
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(294)
  • 84 疾風の如く(108)阿部塾(神奈川県)塾長 阿部 一彦さん
  • 86 好機到来(39)株式会社tyotto 代表 新井 光樹さん
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(62)
  • 90 白書界隈徘徊話(40) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(46) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(14)
  • 96 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(60)
  • 97 芸術見聞録(60)
  • 98 ぼくの幼児教育考(新連載)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(40)
  • 102 英語教育 どう変わらなければならないか(新連載) 田中 茂範
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(154)
  • 106 新・授業改革を目指して(104) 石川幸夫
  • 108 私塾界インサイト(4)
  • 112 咲かせよ桜(43) 小林哲夫
  • 116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(62)
  • 118 論点2018(7) 幼稚園教育要領、幼稚園施設整備指針
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2018年6月号(通巻446号)

巻頭言

仕事柄インターネットで様々な物事を検索し、調べる。皆さんの学習塾の情報を得るためにも、まず最初にネット検索する。ところが見つからないケースが多々ある。ウェブサイトを持たない学習塾が結構あるようだ。
 野村総研や経産省が示すデータによると、中小企業のウェブサイト保有率と従業員1人当たりの平均売上高には正の相関があるとのこと。にもかかわらず中小企業の保有率は3割程度に過ぎない。
 ウェブサイト制作は自らでもできるソフトが沢山あり、維持費も安価で済むものが多数ある。
 よく見かけるサイト製作の典型的誤りは、塾長自らは、ウェブは分からないので担当者を決め丸投げし、出来上がったサイトに対し、自分が分かることだけに注文をつけることである。それらを受け入れると、どうしても中途半端なものが出来上がる。これを防ぐにはコンセプトを明確にしコンテンツを作り込み、集客に繋げることである。自塾のことを最も理解しているのは塾長自身なのだから、コンテンツは自ら作成した方がより良いものができる。
 また、中小企業の販促分配率が1%に満たないという調査結果がある。一部上場企業のそれは5~10%、「学習塾白書2017」にも「基準値は6%」とある。この彼我の差は一体何なのだろうか。
 先行投資無きところに発展は無い。広告宣伝費も先行投資のひとつだ。読者諸氏のところではどのようになっていようか。是非点検して欲しい。そして投資して欲しい。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp01 株式会社恵学社
      英語学習の常識を次々と打ち破るENGLISH COMPANY
  • 8 CatchUp02 IGK(International Gateway Kobe)
      幼少期の英才教育をリードするIGK
  • 10 CatchUp03 VQS株式会社
      遠隔ライブ授業システムで教育の地域格差是正に挑む
  • 12 挑む大学 西南学院大学
      キリスト教を基盤とした独自の教育を実践
  • 16 挑む私学 初芝富田林中学校・高等学校 超進学校化を打ち出し、これからを生き抜く多様な力を育む
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 42 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 45 【特集①】塾とお稽古
  • 50 【特集②】株式公開企業塾 2018年2・3月期決算を読む
  • 60 TOP LEADER Interview
       株式会社イング 常に成長し続けていく、現在進行形のイング。
  • 68 Secial Report
       成基コミュニティグループ創立55周年事業
       ムハマド・ユヌス博士 講演会
  • 72 教育サービス業界 企業研究(68) ジョイズ株式会社
  • 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(293)
  • 76 疾風の如く(107)大塚ゼミナール(東京都)代表 宮川 宗平さん
  • 78 好機到来(38)TASUKE塾 塾長 崎山 正樹さん
  • 80 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(61)
  • 82 白書界隈徘徊話(39) 西村克之
  • 84 自ら動き出すチームにする方法(45) 中谷彰宏
  • 86 もしも科学の視点が塾であったなら(13)
  • 88 塾の家計簿(13)
  • 89 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(59)
  • 90 高校生からの子育てハイウェイ(最終回)
  • 91 塾長の机
  • 92 為田裕行の「教育ICT行」(39)
  • 94 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(19)
  • 96 林明夫の「歩きながら考える」(154)
  • 98 私塾界インサイト(3)
  • 102 咲かせよ桜(42) 小林哲夫
  • 106 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(61)
  • 108 論点2018(6) 知っていますか、ESD
  • 114 編集後記
  • 116 Book Review
  • 118 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2018年5月号(通巻445号)

巻頭言

博報堂買物研究所が新たな消費トレンド予測を発表した。その名も「選ばない買物」。
 70年代までの高度経済成長期は「揃える買物」。三種の神器、3Cなどだ。80年代から90年代前半までは「憧れる買物」。DCブランド、海外ショッピングなど。90年代後半から00年代は「賢い買物」。デフレ基調下、コストパフーォマンスを重視し、ネットやそこでの価格比較サイトなど利用した買物である。そして、これからは「選ばない買物」。
 27の商品カテゴリーを「任せたい・面倒な買物」なのか、「自分で選びたい買物」なのか。更にその商品に関心があるかないかで、4象限に分類する。自動車や住宅などの高額品は、「関心高く、自分で選ぶ」に入る。「関心高いが、面倒・お任せ」の象限に、旅行・交通や金融商品などに交じって教育・学習教材が入る。
 この調査は、20歳から69歳までの男女約千人を対象としたものなので、教育・学習教材が即学習塾という訳ではない。但し、このトレンドには注意が必要だ。
 もう一つ最近の流れを挙げる。
 新卒社員の3割が入社3年目までに退職すると云われるようになって久しい。ところが、1年以内に辞める人が増えている。転職サイトを見れば、「我慢してやる気が更に下がるくらいなら、早く辞めて次の仕事に就く方が幸せになれる」など早々の転職を促すような文字が躍る。
「石の上にも三年」ではないのだ。
 世の中の変化に敏感なアンテナを立てよう。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp01 株式会社ショウイン 松下村塾の教育を継承する「松陰塾」
  • 8 CatchUp02 株式会社ウィザス「いしど式」そろばん教室の開講で、塾として新たな価値提供を
  • 10 CatchUp03 大阪市立水都国際中学校・高等学校 大阪市がリードする官民連携 公設民営の手法による中高一貫教育校を2019年春に開校
  • 12 CatchUp04 株式会社ウイングネット 常に進化を続けるウイングネットの2018年の姿とは?
  • 14 【Special Interview】大学入試センターが目指す 大学入学共通テストの姿
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 42 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 43 【特集】教育ICT考 2018S/S 深化する教育ICT
  • 52 HOT TOPICS 総務省「教育の情報化」フォーラムで語られたこと
  • 56 TOP LEADER Interview
       すべての人が特別な存在。その誰もが支えられて生きている。
       学校法人 東京インターナショナルスクール
  • 64 教育サービス業界 企業研究(67) キラメックス株式会社
  • 67 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(292)
  • 68 疾風の如く(106)はなまるゼミナール(奈良県)塾長 久保 岳也さん
  • 70 好機到来(37)雄飛会 塾長 一柳 忠宏さん
  • 72 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(60)
  • 74 白書界隈徘徊話(38) 西村克之
  • 76 自ら動き出すチームにする方法(44) 中谷彰宏
  • 78 もしも科学の視点が塾であったなら(12)
  • 80 塾の家計簿(12)
  • 82 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(58)
  • 83 芸術見聞録(58)
  • 84 高校生からの子育てハイウェイ(37)
  • 85 塾長の机
  • 86 為田裕行の「教育ICT行」(38)
  • 88 新・授業改革を目指して(102) 石川幸夫
  • 90 林明夫の「歩きながら考える」(153)
  • 92 私塾界インサイト(2)
  • 96 咲かせよ桜(41) 小林哲夫
  • 100 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(60)
  • 102 論点2018(5) 進む大学院改革。しかし・・・
  • 106 編集後記
  • 108 Book Review
  • 110 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2018年4月号(通巻444号)

巻頭言

新年度生募集は如何だろうか。そろそろ結果が判明する時期が来る。何か例年との相違があるだろうか。
今、市場規模拡大中の回転寿司業界で大きな変化が起きている。
回転寿司業界ではこの数年、ラーメンに力を入れたり、シャリを酢漬け大根にし、糖質オフを売りにしたりと、所謂「変わり種競争」が激化していた。ところが、業界首位を走るスシローが矢継ぎ早の施策を繰り出している。昨年9月、業界5位の元気寿司と経営統合を前提に資本提携し、売上規模で2位のくら寿司の1・6倍となる。更に11月からは、市場などの中間業者を介することなく、その日獲れた魚介類を直接店に配送する仕組みを導入した。新鮮な天然物を提供し、「いいものを食べたい」と思う客を満足させる、高付加価値商品に力を入れる。鮨本来のネタで勝負する。原点回帰である。
読者諸氏の学習塾では、どのような変化があるだろうか。新たな取組は如何か。
学習塾の基本である、成績を上げるための取組や生徒の自己実現をどのように図っているのであろうか。教材やカリキュラムを改善したり、講師研修を強化しているのであろうか。ICTを導入しているところもあるであろう。プログラミング学習、英語四技能強化、アクティブ・ラーニング等々、様々な新たなシステムが試みられている。
ここで一旦立ち止まり、原点回帰を考えようではないか。学習塾の原点とは何か、今一度振り返ってみよう。

(如己 一)

目次

  • 6 HOT TOPICS 1 スタディプラス主催 塾経営のこれからを考える
  • 8 挑む私学 大阪星光学院中学校・高等学校
  • 11 目次・巻頭言
  • 12 NEWS ARCHIVES
  • 34 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 35 【特集】もう採用難とは言わせない
  • 44 【Special Interview】 大学入試センターが目指す大学入学共通テストの姿
  • 48 TOP LEADER Interview 創立100周年、駿台は教育界のリーダーへ。 学校法人 駿河台学園
  • 56 教育サービス業界 企業研究(66) 株式会社forEst
  • 59 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(291)
  • 60 疾風の如く(105)Sアカデミー(千葉県)塾長 組田 幸一郎さん
  • 62 好機到来(36)ラボ寺子屋 塾長 小泉 正太さん
  • 64 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(59)
  • 66 白書界隈徘徊話(37) 西村克之
  • 68 自ら動き出すチームにする方法(43) 中谷彰宏
  • 70 もしも科学の視点が塾であったなら(11)
  • 72 塾の家計簿(11)
  • 74 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(57)
  • 75 芸術見聞録(57)
  • 76 高校生からの子育てハイウェイ(36)
  • 77 塾長の机
  • 78 為田裕行の「教育ICT行」(37)
  • 80 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(18)
  • 82 林明夫の「歩きながら考える」(152)
  • 84 私塾界インサイト(新連載)
  • 88 咲かせよ桜(40) 小林哲夫
  • 92 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(59)
  • 94 論点2018(4) 高校無償化をめぐって
  • 98 編集後記
  • 100 Book Review
  • 102 塾長のためのガジェット講座

【お詫び】月刊私塾界2月号のP.65の訂正について

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼を申し上げます。
 月刊私塾界2018年2月号、P65に於いて、画像が本文にかかってしまうという事案がありました。
 田中学習会様、また、弊誌読者の皆さまにお詫び申し上げます。

田中学習会様のご理解をいただき、訂正した該当号のTop Leaderの記事をPDFで配信させていただきます。

記事ダウンロード

再発防止に努めさせていただき、日々の制作により一層の努力を誓います。
 この度は誠に申し訳ございませんでした。
 今後とも何卒どうぞよろしくお願いいたします。

月刊私塾界2017年12月号(通巻440号)

巻頭言

米アマゾンが第二本社を北米に造る構想を明らかにした。カナダを含む北米の都市から提案を受け付ける。人口100万人以上、高速道路や空港から近い、テクノロジー系の人々が居着きたくなるなど幾つかの条件がある。ボストン、デンバー、フェニックスなど100以上の都市が名乗りを上げた。
規模が凄い。計画は三つのフェーズからなる。27年以降に最終フェーズが完了すると、延べ床面積約74万3千㎡(東京ドーム約16個分)、総投資額50億ドル、5万人の雇用を生み出すことになる。
アマゾンは当初黒字化することなく、どのように発展するか皆目見当がつかなかった人が多かった。
最近、リクルートホールディングスの17年3月期有価証券報告書を詳細に読んだ。売上は前年度から約2500億円増加し、約1兆8400億円。巨大だ。
130ページ以上に及ぶ報告書の中に、スタディサプリに関する記述は僅か2行しかない。
別資料(EdTech Media「スタディサプリの有料会員数は23.7万人」)を見ると、16年12月の有料会員数は23.7万人とある。しかし、その会員が1年間受講継続したとしても、売上は10億円程度。全体の0.05%でしかない。だから有報での記述が少ないのだ。(今年度有料会員数は40万人を超えたようだ。日経ビジネスオンライン「スタディサプリは教育産業に『革命』を起こすか」)
学習塾業界の多くの人が、業界に与える影響を軽視してきた。
しかし、決して侮ること勿れ。
良いお年を。

(如己 一)

目次

  • 8 CatchUp01 株式会社熱き情熱コーポレーション
    1店舗の生徒数を増やすことで、着実に成長を遂げる
  • 10 CatchUp02 株式会社5コーポレーション
    広島を中心に躍進を遂げる、新タイプの個別指導塾
  • 12 CatchUp03 進学塾ブレスト
    創業から10年を機に、さらなる高みへ
  • 14 CatchUp04 株式会社アーテック
    子供たちの自分で考える力を育む画期的なプログラム
  • 16 挑む私学 1 文化学園大学杉並中学・高等学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 38 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 39 【特集①】
    変わる!日本の英語教育
  • 48 【特集②】
    株式公開企業塾 2017年2・3月期
    第2四半期決算を読む
  • 56 HOT TOPICS 1
    明治維新150年を目前に活気づく佐賀
    塾の日シンポジウム2017を開催
  • 58 HOT TOPICS 2
    敗者復活からグランドチャンピオンを制す、ドラマティックな大会
  • 60 Special Report 1
    成基学園創立55周年を記念して
    「未来をつくる人をつくる会議2017」を開催
  • 62 TOP LEADER Interview
    進化し続ける、九州の雄
    英進館株式会社
  • 68 Special Report 2
    ロボット・プログラミング教室、AI・ICTの活用による
    学習意欲の喚起・管理をテーマに
    教育ICTカンファレンス 2017を開催
  • 78 挑む私学 2 AICJ中学・高等学校
  • 80 教育サービス業界 企業研究(62) 株式会社ドゥ・クエスト
  • 82 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(287)
  • 84 疾風の如く(101)株式会社ヒットエンドラン(静岡県)代表取締役 濱田 光宏さん
  • 86 好機到来(32)こどもラボ御所東教室塾長 寺田明美さん
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(56)
  • 90 白書界隈徘徊話(33) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(39) 中谷彰宏
  • 94 陥穽葉書(9)
  • 96 もしも科学の視点が塾であったなら(7)
  • 98 塾の家計簿(7)
  • 100 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(54)
  • 101 芸術見聞録(53)
  • 102 高校生からの子育てハイウェイ(32)
  • 103 塾長の机
  • 104 為田裕行の「教育ICT行」(33)
  • 106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(16)
  • 108 林明夫の「歩きながら考える」(148)
  • 110 塾悟性論(9)
  • 112 咲かせよ桜(36) 小林哲夫
  • 116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(56)
  • 118 論点2017(12) 姿を見せ始めた新たな教職課程
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座