10月30日までに2015年4~9月期(上期)決算を発表した主要企業のうち、約6割の経常利益が前年同期に比べて増えた。北米市場の好調や訪日外国人(インバウンド)消費の増加が収益を押し上げた。30日までに511社の主要3月期企業(金融など除く)が4~9月期決算を発表した。社数で全体の33%、時価総額で46%を占める。日本経済新聞社の集計では4~9月期は16%の経常増益だった。16年3月期通期でも増益となり、最高益を更新する見通しだ。
一方で中国景気の減速の影響は広がっており、7~9月期の増益率は4~6月期より伸び悩む。企業業績は回復の力強さが試される局面に入ってきた。