子どもたちのキモチを伝える力 もじコンフェスティバル開催

5月17日、クイーンズスクエア横浜にて、おもしろ文字コンテスト2015(もじコンフェスティバル)(以下、もじコン)が開催された。幼児・小学生を対象とした学習教室を展開する株式会社ガウディアが主催するこのもじコンは、小学生以下を対象とした「オリジナル文字のコンテスト」である。

親子で文字を鑑賞する姿が目立った

親子で文字を鑑賞する姿が目立った

「他者に考えやキモチを伝えないと生きていくことはできません。この『もじコン』という場をとおして、子どもたちに自分のキモチを自由に表現してもらい、楽しみながらその力を身に付けてもらえればと思い、企画しました」と、株式会社ガウディア経営企画部副部長の小澤将司氏は開催した意義について語った。

受賞候補作品

受賞候補作品

もじコンはまだ開催されて2回目。しかし今回は、なんと6000通を超える応募作品が寄せられた。この試みに多くの関心が寄せられていることがうかがえる。そして、「塾や学校の授業にも使ってもらいたい。さらには、ひとつの文化になってくれればいいですね」と小澤氏は続けた。

小原さんの「もうどうけん」

小原さんの「もうどうけん」

見事に最優秀賞に輝いたのは、小原圭翔さんの「盲導犬を表現した」文字。受賞した小原さんは、「横断歩道に目の見えない人がいて、そのそばにいた盲導犬が印象的で、文字にしようと思った」と、制作した経緯を檀上で語ってくれた。

ことちゃんと最優秀賞を受賞した小原さん

ことちゃんと最優秀賞を受賞した小原さん

審査委員のひとりであるNHKEテレ「いないいないばあっ!」の4代目おねえさん、「ことちゃん」こと空閑琴美さんは、「この『もうどうけん』という文字が本当にあったらいいなと素直に思いました」と受賞理由を語った。来場者にも最優秀賞にふさわしい文字を投票で募集していたが、こちらも見事に小原さんの作品が最多票を獲得した。

子どもたちは自由な発想を持っている。その発想を文字として表現することによって、しいては生きる力を身に付けることになるではないだろうか。ガウディアの試みは、子どもたちの発想と同様に、ひろい視野を持った試みである。会場には最優秀候補作だけではなく、応募作品の一部も紹介されており、たくさんの来場者たちが、足を止めて子どもたちの作品をじっくりと見ている姿が印象的だった。

受賞候補に残った子どもたちと審査員たち

受賞候補に残った子どもたちと審査員たち

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