小学生が放課後を過ごす学童保育。学童保育は児童福祉法に基づく事業で、留守家庭の小学生に「適切な遊び、生活の場」を与えるものとされる。厚生労働省によると、昨年5月現在で全国に2万1482カ所あり、小学生の13%に当たる88万9205人が利用。女性の社会進出を背景に、15年前と比べて施設数は2・2倍、利用児童数は2・6倍に増えた。「待機児童」も8689人いるという。政府が6月に閣議決定した成長戦略は、女性の活躍推進策として学童保育の定員を「19年度末までに30万人分増やす」とした。
ただ、学童保育施設で、子どもが性的被害に遭う事件も相次ぐなか、現場や保護者には不安の声も広がる。
指導員について、厚労省は07年に出した通知で、保育士や幼稚園・小中高校の教諭のほか、児童福祉に2年以上携わった経験者などが「望ましい」とした。