Z世代の飲食店探し、SNSと短尺動画が主流に ファストマーケティング調査

 ファストマーケティングは4月21日、Z世代(15〜29歳)の男女360人を対象に実施した「Z世代の消費行動に関するSNS利用実態調査【2025年版】グルメ・飲食店編」の結果を発表した。調査によると、飲食店の情報収集に最も利用されているSNSは「Instagram」が67・5%で最多。続いて「YouTube」48・1%、「TikTok」46・1%と、視覚的要素の強いサービスが上位を占めた。

 SNSや動画サイトをなんとなく見ていて、気になる飲食店に出会うことが「よくある」「ときどきある」と答えた割合は80・8%にのぼった。インフルエンサーの投稿や知人のシェア、店舗公式アカウントによる投稿が、偶発的な出会いのきっかけになっているとみられる。
 また、検索エンジンを使った情報収集では「レビューや口コミ」が69・4%で最も多く、「メニュー」「価格帯」が続いた。さらに、58・1%が画像検索を活用し、店内の様子や料理写真を事前に確認していることも明らかになった。
 見つけた飲食店の情報を「Instagramのコレクションに保存する」人は71・2%、「Googleマップに保存する」人も61・1%と、後で検討できるよう情報をストックする傾向も強い。さらに、「リール動画・ショート動画の方が効率よく情報が得られる」と感じている人は75%、実際に短尺動画から飲食店の情報を得る人も71・7%に達した。
 自由回答では、「リアルな口コミを重視」「あえて低評価のレビューも読む」「SNSとGoogleマップを行き来する」など、情報の信頼性を冷静に見極める行動も浮かび上がった。特にレビューの信憑性を確認するため、動画のコメント欄をチェックするケースもあり、若い世代の“リアル志向”が鮮明となっている。
 本調査レポートは、ファストマーケティングの自主調査レポートページ(http://fastmarketing-pro-7374649.hs-sites.com/sns-research-restaurant-2025-4)から無料でダウンロードできる。

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