株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、株式会社栄光(東京都千代田区、下田勝昭 代表取締役社長)が運営する進学塾・栄光ゼミナールが、2025年1月11日〜1月21日に、「小中高生の習い事に関する調査」を実施し、その結果を公表した。有効回答は、小学1年生〜高校3年生の子供を持つ保護者3598人。同調査は2018年、2022 年にも実施し、今回が3回目となる。
※本調査における「習い事」には、学習塾や部活動は含まない。
保護者に、「子どもは、今までに習い事を習ったことがありますか?」と聞いたところ、小学生保護者の99.2%、中学生保護者の97.3%、高校生保護者の98.2%が「子どもが習い事を習ったことがある」と回答。ほぼ100%に近い数字となった。「習ったことがない」ケースは少ないが、そう回答した保護者が挙げた理由としては「子どもが興味を示す習い事がなかった」が最も多かった。

子供が習い事を習ったことがあると回答した保護者に、14の習い事(水泳、体操、サッカー、野球、武道、バレエ・ダンス、その他スポーツ、英語・英会話、音楽系、書道、理科実験、プログラミング、そろばん、学習系教室)についての経験を聞いた。
最も「現在習っている」「以前習っていた」の合計割合が高かったのは「水泳」で、小中高すべて7割以上。次いで「英語・英会話」が5割以上、「音楽系」も約5割が経験ありだった。「プログラミング」「理科実験」は実際の経験率は高くないが、いずれも「子どもの興味・関心がある」という回答が比較的多かった。
2022年と2025年を比較すると、プログラミングを「現在習っている」、あるいは、「習ったことがある」と回答した割合が増えている(2022年:全体で7.5%→2025年:全体で12.5%)。栄光は、「そのほかの習い事は大きな変化は見られないので、プログラミングが習い事として広がりつつある」と考察している。



「以前習っていた」と回答した習い事を辞めた時期については、習い事によってばらつきがあるものの、小学生保護者では子供が「小学3・4年生の間」、中学生保護者・高校生保護者では子供が「小学5・6年生の間」という回答が多い傾向が見られた。栄光は、「小学生の家庭では中学受験の勉強が本格的に始まる時期に、中学生・高校生の家庭では中学進学で学校生活や部活動が忙しくなることを見据えて、習い事を整理するためはないか」と分析している。
「習い事を選ぶ際に、特に重視したことは何ですか?」、について習い事を習ったことがあると答えた保護者に聞いたところ、小中高の保護者ともに、「子どもがやりたがっているかどうか」が最も多く、約9割にのぼった。次いで「曜日や時間帯の都合が合う」、そして「子どもの将来に役立ちそうかどうか」という項目が続いた。2018年・2022年調査と比べても、この傾向は変わらなかった。
また、「子どもは今までに、習い事を辞めた、もしくは辞めたいという気持ちになったことはありますか?」を聞いたところ、「子どもが実際に辞めたことがある」と回答した保護者は7割超。「辞めたことはないが、辞めたい気持ちになった」は1割超。合計すると、8割近くの家庭が「辞めること」を一度は考える場面に直面している。
さらに「子どもが習い事を辞めたことがある」または「子どもが習い事を辞めたことはないが、辞めたという気持ちになったことがある」と回答した保護者に、そのきっかけを聞いた。
トップは「子どもが辞めたいと言った」が4割超。次いで「勉強の優先順位が高くなった」が多く、高校生保護者では4割近くにのぼる。中学生・高校生では「目標や目指している水準を達成した」も辞める理由として増える傾向だった。子供の主体的な意思が習い事のスタート同様、終わりにも大きく影響している。また、学年が上がるほど受験や部活動など勉強・学校行事を優先せざるを得ないことも考えられる。
一方、2022年の全体と比較すると、「習い事よりも勉強の優先順位が高くなった」は15.2ポイント減少した(2022年:全体で47.4%→2025年:全体で32.2%)。担当者は、「あくまで栄光に通っている塾生の保護者対象のアンケートのため、一概には言えませんが、勉強と習い事を両立していきたいというご家庭の意向があるのではないかと考えられます」と語る。

<調査概要>
調査対象:栄光の教室に通う小学1年生〜高校3年生の子供を持つ保護者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025 年 1 月 11 日(土)〜1月21日(火)
回答者数:3598人(小学生保護者1897、中学生保護者1202、高校生保護者499)
〈詳細〉
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001298.000049291.html