アスリート支援の早稲田ユナイテッドと推薦対策のリザプロ、大学入試対策で提携を開始

 Jリーグクラブ・強豪校の選手スカウトおよび、データドリブン型のクラブ強化マネジメントを行う株式会社早稲田ユナイテッド(東京・三鷹市、岩崎勇一郎 代表取締役)と、リザプロ株式会社(東京・新宿区、孫辰洋 代表取締役)が業務提携契約を締結したことを発表した。高い競技歴を持つサッカー選手のさらなる可能性を広げるべく、サッカー選手を中心に大学受験の進路対策を行う、新たなサポートを開始する。
 同社が持つ推薦入試対策のノウハウと早稲田ユナイテッドのスポーツ教育における知見を融合させ、高校生アスリートへの総合的な支援体制を構築していく。これにより、スポーツに打ち込む高校生が競技と学業を両立しながら難関大学への進学を目指せる環境作りの強化と推進をしていく。


■本提携の目的
①高校生アスリートが競技に専念しながら難関大学進学を実現できる環境の構築。 部活動や競技トレーニングと学業の両立を図り、スポーツで培った能力を活かしながら大学進学を実現することを目指す。
②競技引退後もスムーズにキャリアチェンジできる仕組みを整備し、 アスリートが現役引退後に社会で活躍し続けられるよう、早い段階から学業やキャリア教育を行い、セカンドキャリアへの橋渡しを行う。

■本提携の背景
 部活動に打ち込む高校生アスリートを取り巻く環境には、以下のような課題が指摘され続けている。
・プロサッカー選手として成功する確率の低さ
 2023年度の日本サッカー協会(JFA)の公式データによれば、全国の登録サッカー選手数は約83万人に上ります。一方、2022年度においてJリーグ(J1~J3)および海外で活動する日本人プロ選手の数は男子で約1,600人程度(出典:https://www.j-pfa.or.jp/news/n-00000506/)。このようにごく一部の選手しかプロになれないのが現状だ。

・プロ契約後の引退年齢の早さと収入格差
 仮にプロ選手になれた場合でも、大学卒業後にプロ入りした選手ではわずか3~4年でキャリアが終わる例もある。また、一部のトップスター選手を除けば現役中に得られる報酬も高額とは言えず、大半の選手は高額な収入を得る機会がないまま競技人生を終えてしまう実情もある​(参照:https://www.soccer-money.net/players/in_players.php)。

・競技専念による学業との両立困難と進路選択の制約
 高校時代にサッカーに専念するあまり、勉強時間が十分に確保できず、希望する進学先や将来の進路に進みにくいケースがある。スポーツ推薦など特別な制度を除けば、学業成績が進路決定に大きく影響するため、競技だけに集中していた学生ほど引退後に進路の選択肢が狭まる傾向にある。

・努力量に見合った進路選択の必要性
 幼少期から長年にわたり鍛錬を積んできたアスリートにとって、その努力に見合うだけの将来の選択肢を用意することが必要だと考えられる。競技成績だけでなく学力や資格取得など、多角的な能力を身につけることで、アスリート自身が納得できるキャリアパスを描けるような社会や仕組みの実現を目指す。

■本提携の具体的内容
 早稲田ユナイテッドに所属または関係団体の高校生アスリートが、大学入試を推薦入試を基本として突破できるプログラムを同社が提供する。提供するプログラムは、推薦入試の出願要件である学業成績や英語資格、学外の課外活動プログラムなどを予定している。
 全国のどこからでもオンラインで受講可能な当社のサービスを通じて、時間に追われる高校生アスリートの負担を軽減しながら、希望する進路に向けての情報提供と学習支援サポートを提供する。

■今後の展望
 リザプロと早稲田ユナイテッドは、本提携に基づくモデルを、東京のみならず全国のアスリートへ展開できるモデルとして確立することを目指す。今後、他地域のクラブや教育機関とも連携し、同様の支援体制を全国に広げていく予定だ。
 さらに、単なる進学支援に留まらず、引退後のキャリア形成まで見据えた包括的な取り組みを推進する。大学進学後も必要に応じて継続的にサポートを行い、アスリートが引退後も社会で活躍し続けられるよう伴走する。

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