株式会社東洋館出版社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:錦織圭之介)は、電子書籍の読み放題と講師派遣が一体となった新サービス「Education Palette(エデュケーションパレット)」を2024年5月31日に本格提供開始した。
■教師不足の危機的状況から生まれる問題
文部科学省が公表した『教師不足に関する実態調査』(※1)によると、全国の公立学校1,897校で、2,558人の先生が不足しており、深刻な課題となっている。
また、多くの学校では初任時から学級を受けもつことも多く、新学期の準備時間が十分でないとも言われている。
自分の課題に即した教育書を参考にすることで改善の見通しをもつことはできるが、全国の書店は年々減少傾向にあり(※2)、教育書と出会う場が限られてしまい、先輩などから指導法を学ぶ機会もない状況に置かれている先生が増えている。
※1:文部科学省「教師不足に関する実態調査」(令和4年1月31日 公表)より
https://www.mext.go.jp/content/20220128-mxt_kyoikujinzai01-000020293-1.pdf
※2:日本の書店数
https://shuppankagaku.com/knowledge/bookstores/
■先生の学ぶ機会を確保するために
そこで東洋館出版社は、講演や教育書などを使って、先生方の業務サポートを推進したいと考える自治体に向けて新たなサービス 「Education Palette(エデュケーションパレット)」 をスタートする。
本サービスを利用することで、これまでにない形で教育や指導に関する情報を提供することができ、業務の効率化や授業改善などにもつながると考える。
■Education Palette(エデュケーションパレット)とは
これまでの教育書刊行点数は延べ1,800点以上。教育書出版社の知見をもとに、自治体に所属する先生の様々な課題や悩みを、「教育書読み放題」と「講師派遣」の2つのサービスで解決する。先生一人あたり 月額500円 (税抜)で「読み放題」と「講師派遣」の2つのサービスが利用できる。
①200点以上の教育書が電子書籍で読み放題
教育書読み放題サービスでは、これまで、そして現在活躍する先生方の知見が込められた教育書を、いつでもどこでも読むことができる。200点以上の豊富な選択肢から、それぞれの課題に対応した書籍を見つけることができる。教育書では、教育界が大切にしてきた不易と流行のどちらにも触れることができるのがポイント。
・毎年約100点のアイテムを追加
・スマホ、パソコン、タブレットでいつでも読みたいときに読める
②講師の手配から派遣まで全て代行
講師派遣サービスでは手配を全て代行し、学校現場で講演を実施。
教員研修の準備では、「この先生を呼びたいけど接点がない」、「何ヵ月も前から計画するのは大変」という声が聞かれる。そうした声に応え、豊富な実践をもつ著者を講師として、研修現場につなぐサービス。
実際の研修では、書籍を読むだけではつかみ切れない「授業の具体」「背景にある経験」に触れることができ、明日からの授業実践や学級経営に生かすことができる。
・講師の手配から派遣まで、全て代行
・全国の著名な先生の授業や講演の企画立案
・年間最大3回の講演
■先行導入自治体
2024年4月1日より兵庫県養父市と契約を結び、全国に先駆けてサービスを開始している。
■契約方法
自治体単位の年間契約となる
※契約人数によって講師派遣の回数は異なる。