カシオ計算機 デジタル教材やAIドリルを提供する株式会社Libryを子会社化

 株式会社Libry(東京・港区、後藤 匠 代表取締役)は、2024年3月26日、カシオ計算機株式会社(東京・渋谷区、増田 裕一 代表取締役社長)と、第三者割当増資等による株式取得に関する契約を締結した。今後、カシオがリブリーの株式の約68.9%を取得し、連結子会社とする予定。リブリーの経営は、現経営陣が引き続き執行し、独立した経営体制を維持する。

 今回の株式取得を通じ、両社は協力して、子供たちの学びや教育現場に広く馴染むサービスをつくっていくと共に、教育ビッグデータを活用した個別最適化学習や教育アセスメントなど、新たな価値創造を進めていく。

 リブリーは「一人ひとりが自分の可能性を最大限に発揮できる社会をつくる」をビジョンに掲げ、2017年に中高生向けデジタル教材プラットフォーム「リブリー」をリリースした。「リブリー」は、デジタル教材とAIドリルの特性を併せ持つデジタル教材プラットフォーム。1つの端末で複数の教材や問題集を管理することができるほか、学習履歴に基づいた「類似問題」「苦手問題」を提示する機能で、生徒一人ひとりの学習状況や理解度に合わせた個別最適化学習を実現する。現在、全国の高等学校・中学校を中心に約600校で導入されている。

 カシオは「創造 貢献」を経営理念に掲げ、新しい価値を提供することで社会に貢献することを目指している。教育事業では、2021年よりパソコン・タブレットでの学習に最適な総合学習プラットフォーム「ClassPad.net(クラスパッド ドット ネット)」を、ICT化が進む教育現場に提供している。「ClassPad.net」は、オンライン辞書や数学ツールなどの学習コンテンツとデジタルノート、授業支援の機能を統合しており、先生と生徒によるインタラクティブな授業や生徒同士のディスカッションに使えるなど、生徒の思考力の育成や効率的な学びに役立つICT学習アプリ。全国の高等学校を中心に245校(023年3月現在)で導入されている。

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