千葉大学 4年間で外国人留学生100名以上を地域の学校に派遣 児童・生徒と異文化間交流を実施

 千葉大学インターカルチュラル・スタディセンターでは、外国人留学生と地域の人々を結ぶ異文化間交流を行う「千葉大学インターナショナル・フレンドシップ・プログラム」を実施している。2019年度にスタートし、2023年度末までに延べ100名以上の留学生を地域の学校等に派遣し、2800名以上の児童生徒と交流を行った。

 千葉大学インターナショナル・フレンドシップ・プログラムとは、近年のグローバル化の流れの中で、さまざまな国々から多くの外国人が日本に居住し、学校や地域社会では外国人との共生が当たり前になっている。毎年たくさんの留学生が訪れる千葉大学では、国際未来教育基幹にある「千葉大学インターカルチュラル・スタディセンター」が、言語や文化的背景の異なる多様な人同士が共存していくための異文化適応能力を育む基礎づくりという目的で、地域社会へ留学生を派遣する国際理解教育の支援活動を行っている。

 2019年度にスタートした本プログラムは、2020年度に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中断はあったものの、2019年度、2021年度、2022年度、2023年度の4年間で、延べ106名の外国人留学生を、千葉県内の小中学校・高校に派遣し、2800名以上の児童・生徒と交流することができた。

 各クラスに留学生が入って、自国の地理・文化・歴史・教育制度などを紹介するプレゼンテーションを行い、児童・生徒からの質問に答える交流授業や、文化体験ワークショップを行う授業、生徒たちが自身の課題研究の成果を英語で発表するのを聞いて、それに対して感想やアドバイスのコメントをする授業、オンラインで児童と1対1で対話する授業など、それぞれの学校のニーズに合わせて、英語や日本語を使って交流した。
 授業への参加以外では、韓国の学校との協定調停式において来賓との通訳をお願いしたいということで、韓国人留学生を派遣したことや、シニア層の英会話教室にゲストとして派遣したことなどもあった。

留学生の派遣を希望する学校・団体を募集
 千葉大学インターカルチュラル・スタディセンターは、「学校に留学生を招待して生徒に国際交流を体験させたい」「留学生に研修講師をしてもらいたい」「通訳ができる人を探している」「外国人に日本文化を体験してもらいたい」といった、学校や地域のニーズに合わせて希望する留学生を派遣している。

「千葉大学インターナショナル・フレンドシップ・プログラム」
主な派遣内容
•国際理解教育などの研修講師
•地域の小学校・中学校・高校における、異文化理解授業や国際交流ワークショップの講師
•多言語通訳ボランティア
•地域のお祭りやイベントへの招待
※日本語を話せる留学生も多数いるため、日本語での交流も可能。

本プログラムの概要資料
https://cie.chiba-u.ac.jp/ics/activity/files/program04.pdf
申込書
https://cie.chiba-u.ac.jp/ics/activity/files/applicationForm.docx

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