千葉大生が企業にエコアクション21の取得コンサル「大学イニシアティブプログラム」における初の認証・登録として感謝状を受領

 千葉大学環境ISO学生委員会がエコアクション21の取得コンサルティングを行った株式会社大幹が2023年6月に認証を取得した。その取り組みが「大学イニシアティブプログラム」として認められ、11月15日に、一般財団法人持続性推進機構のエコアクション中央事務局より感謝状を受領した。

 エコアクション21(以下、EA21)は環境省が定めた環境経営システムに関するガイドラインで、主に中小企業における環境への取り組みを第三者機関(EA21中央事務局)が審査し、認証・登録する制度です。認証・登録するためには、PDCAサイクルに沿った環境経営システムを構築・運用・維持し、各種データ、取組結果等をまとめ、環境経営レポートとして毎年公表し、審査を受ける。

■大学イニシアティブプログラム
 大学が主体となり進めるプログラムの一環として、学生が、エコアクション21の取得を希望する事業所に対してコンサルティングを行い、その事業所がエコアクション21を取得した場合に、エコアクション21中央事務局が当該学生の活動にかかわる経費の一部を負担するプログラム。
 今回の千葉大学環境ISO学生委員会によるコンサルティングによる認証登録が本プログラムの初めての事例となったことから、11月15日付で、一般財団法人持続性推進機構のエコアクション中央事務局よりその証として感謝状を受領した。

■学生によるEA21取得に向けた取り組みを支援するコンサルティング企画について
 千葉大学環境ISO学生委員会と株式会社京葉銀行は、2017年度より協同で「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」を実施しており、SDGs達成に向けた取り組みを行っている。その一環として、京葉銀行が紹介した取引先企業のEA21取得に向けた取り組みを学生が支援する企画がある。
 この企画では、まず、京葉銀行がEA21の取得を希望する県内の企業を紹介する。千葉大学は環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001を取得しており、学生委員会がシステムの運用を担っている。その経験を活かして、学生委員会の学生がチームを組んで、中小企業に対するEA21の取得に向けた取り組みを支援するコンサルティングを行う。
 県内の企業によるEA21の取得件数を増加させることは、地域の環境負荷削減や環境保全に貢献することにつながる。また、学生にとっては環境マネジメントシステムの理解を深めるとともに、企業経営者とコミュニケーションをとることができ貴重な社会経験となる。

 2021年に学生委員会の学生5名が株式会社大幹(代表取締役 小迫 尊光)のコンサルティングチームを結成し、コンサルティングを開始した。初回の顔合わせのあとは、オンラインでのコンサルティングを約1年間にわたって計5回行い、環境経営方針や目標などの策定、環境上の緊急事態への対応など、EA21の要求事項をひとつずつ確認してきた。要求事項の確認を通して、同社が取り組むべき具体的な活動を話し合った。最後に、環境経営レポートを作成するところまでサポートを行った。その後、株式会社大幹よりエコアクション21中央事務局に審査申請し、審査を受け、2023年6月30日に認証登録された。

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