星の杜中学校・高等学校が、非認知能力を客観的に測定・分析するために、AIを活用して生徒が評価し合うツール「Ai GROW」を導入

 Institution for a Global Society 株式会社(東京・渋谷区、福原 正大 代表取締役社長)は、栃木県初の事例として、星の杜中学校・高等学校に、生徒の思考・表現・判断力や主体性などといった資質・能力の成長を、AIを活用して生徒同士で評価する「Ai GROW(アイ・グロー)」を、有償導入したことを発表した。

 星の杜中学校・高等学校は2023年度に栃木県宇都宮市に開校した、新たな私立の学校。スクールミッションとしては、『新たな価値を創造し 社会に貢献する、チェンジメーカーの育成』を掲げている。
 同校では、レベルの高い大学に入学するための偏差値を伸ばすのではなく、社会の中で活躍できる人材を育てるために、非認知能力を伸ばす教育を実践している。しかし、非認知能力は従来の知識を測るテストでは測ることが困難なため、非認知能力を中心としたさまざまな能力を客観的に測るツール「Ai GROW」を導入した。

 同校は、非認知能力の伸長を可視化することで、生徒が自らを理解し、客観的に自己に向き合うことで、自身のさまざまな活動につなげていくことを期待している。また、可視化した数値を分析することで、学級・学年運営や学校行事の改善につなげていく予定だ。
 具体的には、Ai GROWによる非認知能力の測定を定点観測していくことで、次の活動に取り組んでいく。
自己探究を通じて、自身のキャリアを考えていく機会の設定
総合型選抜における自己理解のための活用
個人面談や三者面談などの際のフィードバック資料
保護者や学校のステークホルダーに向けた活動の振り返り
学校説明会やオープンスクールにおける、本校の教育実践のエビデンス

 IGSは、生徒一人ひとりの強みを可視化・育成するための評価ツール「Ai GROW」を2019年4月にリリースし、国内外の小学校・中学校・高等学校300校以上、42都道府県(今回の栃木県初導入を含める)への導入を進めてきた。
 知識を問う従来のテストでは評価が難しい「非認知能力」は、評価基準が曖昧になりやすく、また多様な能力を含むため、先生が生徒一人ひとりの能力を正確に把握することは非常に負荷が高くなる。「Ai GROW」は、生徒の自己評価に加えて、生徒同士が評価をする「相互評価」の方法を取り入れている。さらに、人が人を評価するうえで生じやすい、忖度や性格の甘辛などの不要な評価の偏りをAI(人工知能)が補正することで、非認知能力を含む25種類もの能力を、公正に可視化することができる。
「Ai GROW」サービスサイト: https://www.aigrow.jp/aigrow

 加えて年に何度受検しても金額が変わらないため、能力を定期的に測定が可能。これにより、測定した能力のデータを活用し、「どのような教育活動が、どのような能力育成に貢献したのか」といった観点で効果検証を行うことができる。例えば、探究型学習の開始時期と終了時期に「Ai GROW」を受検することで、生徒が探究型学習を通して具体的にどのような能力を伸ばしたのかを定量的に評価することが可能となる。

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