学研HD×ポプラ社 児童書出版業界の2社が業務提携

出版事業強化とグローバル展開を推進

 株式会社 学研ホールディングス(東京・品川、宮原 博昭 代表取締役社長)は、2023年5月12日(金)に、株式会社 ポプラ社(東京・千代田、千葉均 代表取締役社長)と業務提携契約を締結した。この業務提携を通じて、学研グループが展開する絵本・児童書や学習参考書、教室・塾といった学びのコンテンツ・サービスと、ポプラ社が有する豊富な児童向けコンテンツ・キャラクターIPとを組み合わせ、国内だけに留まらず、グローバル展開も見据え多面的な協業を推進していく。

 学研HDとポプラ社は業務提携に基づく共同関係を構築することで合意した。今後は両社が有する子ども向けのコンテンツやIP、ユーザータッチポイントを組み合わせ、国内外を問わず新たな価値を創造・提供すると共に、読書・学び環境の向上や出版流通の維持強化に資することを目指す。

本業務提携の内容
 学研HDは、ポプラ社と2023年5月12日付で契約締結した業務提携において、下記施策の具体的な協議検討を進めていく。

(1)グローバル・IPビジネスの協働展開
 学研グループが保有する絵本や児童書、学びのコンテンツと、ポプラ社の豊富な児童向けコンテンツ・キャラクターIPとを組み合わせ世界中に届けることを目指す。
 グローバル展開においては、ポプラ社傘下の上海蒲蒲蘭文化発展有限公司と当社の中国拠点である学研(上海)商貿有限公司で連携し、両社の中国展開を加速させる。同時に、学研HDがグローバル戦略の重点エリアと位置付けているベトナムを始めとする東南アジアや中東への取り組みも幼児教育を軸に協働推進する。出版事業においても、北米・欧州版権ビジネスの協働展開を図る。
 さらに、上記取り組みを通じて得られた知見を活用し、海外市場にフィットしたコンテンツ・IPの共同開発にも取り組んでいく。

(2)出版を中心とした既存事業の効率化と拡大
 多様化する読書と学びのニーズに応えるべく、両社協働で、出版をはじめとする既存事業の成長を目指す。
 具体的には、書店プロモーションの共同実施や、DXも活用した物流・マーケティング等の改革に協働で取り組み、既存出版ビジネスの効率化とさらなる成長を図る。また、幼保園・学童保育・学校・学研教室・塾といった学研HDがもつ顧客とのリアルなタッチポイントを活用し、出版ビジネスにおける新たな販路開拓にも取り組んでいく。

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