興学社学園(神奈川県川崎市)は4月17日に鎌ヶ谷市きらりホール、4月24日、東京都八王子市のJ:COMホール八王子にて合格出陣式をおこなった。両会場とも立見席を含めて満席となり、計2600名を動員した。合格出陣式は、受験を終えて高校生になったばかりの卒業生が、自らの合格体験談を後輩たちに伝える興学社学園最大のイベントであり、コロナ禍を経て4年ぶりに開催された。
受験をテーマにした壮大なオープニングムービー、詩の朗読や池田晃氏による「学園長指導」、そして受験生への激励を込めたプロ和太鼓集団「打鼓音」による圧倒的なパフォーマンスと続き、メインイベントである3名の卒業生による合格体験発表「栄光の譜」が行われた。
1人目の生徒は医師になる夢を叶えるため、都立 国分寺高校を志望。入試直前の模試判定がCであったため興学社学園の担任に相談すると「仮に志望校を変えたとして、後悔するのではないか」とのアドバイスが。その言葉によって覚悟を決め過去問題を解き続けた結果、見事、国分寺高校に合格している。
2人目の生徒は入塾当初の偏差値は数学47、英語39であったが、合格出陣式をきっかけに勉強を頑張ることを決意。また、担任からの「高校卒業後も踏まえて志望校を決めたほうがよい」という助言にも後押しされ、都立 国立高校を目指すことに。見事、その難関を突破した生徒は「学習量を確保するためにも、フライングスタートは大切です。まだスタートが切れていない人は、このあとすぐに受験勉強を始めてください」とエールを贈った。
3人目の生徒は興学社学園の雰囲気のよさにひかれて入塾したという。当初の偏差値は5教科平均48であったが、池田学園長と面談した際に「理想は高く持とう」と励まされて意識が変わり、その後は毎日のように自習室へ。20時間勉強する日もあるなど頑張ったことで定期テストは450点を越えるようになったものの、模試で合格判定が出ることはなく担任に相談。すると「勉強の質を意識して、健康的な生活を送りなさい」という優しいアドバイスが。その生徒はそれを素直に実行したほか仲間とも切磋琢磨したことで、志望していた都立 八王子東高校に合格している。
最後に興学社学園の講師によって志望校合格5カ条が読み上げられ、合格出陣式は大いなる感動とともに幕を閉じた。生徒たちの表情は引き締まり、受験に向けて決意を新たにしているようであった。