アメリカのスタンフォード大学は、昨今の世界的な気候変動による環境問題を受け、気候変動対策など環境に特化した新学部を9月1日に設立した。新たな学部は、持続可能な社会を実現するための資源や環境に配慮したテクノロジーやサービスのための技術開発や人材育成を目指す。エネルギー技術のほか、食料や水の安全保障、それに持続可能な都市の在り方などを学ぶ。
新設された学部名は、「スタンフォード・ドア・スクール・オブ・サステナビリティ」。学部名の一部となっているベンチャーキャピタリストのジョン・ドア氏とその妻で元環境防衛基金の理事・現顧問であるアン・ドア氏から11億ドル(約1443億円)の寄付と、その他の寄付者からの約6億ドル(約787億円)の寄付によって設立された。
同大学に学部が新設されるのは約70年ぶり。環境に特化した学部新設はアメリカでも珍しいという。