武蔵野大学(東京・江東区)は東京都と2022年6月15日、「都営住宅及び周辺地域の活性化に係る連携・相互協力に関する協定」を締結した。この協定に基づき、武蔵野大学生が都営住宅へ入居し、自治会との交流や地域活動に参加することで、地域コミュニティの活性化を図る。
少子高齢社会が進展する中で、都営住宅では住居者の高齢化による自治会活動への参加者減少など、地域コミュニティの活性化が課題となっている。武蔵野大学建築デザイン学科の金 政秀教授と学生は、2020年度より東京都の大学研究者による事業提案制度において、都営住宅の単身高齢者を対象としたAIを用いた電気量データ分析による見守りについて研究をしており、その研究が協定締結のきっかけとなった。
この協定により、武蔵野大学生は有明キャンパス(東京都江東区)・武蔵野キャンパス(東京都西東京市)近隣の都営住宅に少ない家賃負担で居住することができる。また1住戸(2DK~3DKを想定)学生2~3名によるルームシェアも可とし、居住学生には自治会員として自治会活動(季節の行事や清掃活動等)への参加を促す。ルームシェアや地域コミュニティへの参加を通して得られる人とのつながりにより、学生の成長や人材育成、都営住宅および周辺地域の活性化を目指す。今後、学生へ募集案内を行い、調整を行った上で2022年秋以降に入居できるよう支援していく予定だ。
■武蔵野大学HP:https://www.musashino-u.ac.jp/