スプリックスと河合塾、教材制作に関する業務提携契約を締結

 株式会社スプリックス(東京・豊島区、常石 博之 代表取締役社長)は、学校法人河合塾(愛知・名古屋市、河合 英樹 理事長)と高校生向けの教材制作に関する業務提携契約を2022年4月28日に締結した。中学生の定期考査対策に秀でたスプリックスと高校生の教科指導に豊富な知見を持つ河合塾が連携し、高校生対象の学習塾向け教材を共同開発する。

 進行する大学入試改革などを背景に、大学入試では「一般選抜」に加え、「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」のウエイトが増加しつつある。私立大学においては「学校推薦型選抜」が入学者比率で4割以上を占める。これらの選抜方式では、高校における評定平均が出願基準として求められるケースも多く、高校での定期考査対策がよりいっそう重視されている。
 このような背景を踏まえ、スプリックスが持つ定期考査での点数アップのノウハウと、河合塾が持つ大学受験対策・高校生指導での知識・経験とを掛け合わせることで、ニーズ拡大が見込まれる「高校生の定期考査」領域に新しい価値を提供すべく、業務提携に至った。

提携の内容と具体的な取り組み
 全国の学習塾を対象とした「高校生向け定期考査の点数アップ」のための教育サービスを2023年春より提供すべく、2022年度より制作を開始する。
 紙教材に加えデジタル教材を制作することにより、高校生の自立学習を促進する。

■紙教材について
・スプリックスは、学習塾用教材、「フォレスタシリーズ」を制作している。定期考査を科学的に分析することで作りあげ、年間発売部数が数十万部におよぶこのシリーズにおいて、河合塾との協業により高校生向けのラインナップを拡充する。
・2023年度に向けては、既存アイテムである「数学Ⅰ」「数学A」「数学Ⅱ」「数学B」「英文法」「英語構文」を河合塾監修によりブラッシュアップし、改訂制作をする。また、新たなアイテムとして、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」を、同じく河合塾監修のもと新規制作し、合計9科目をリリースする。
・2024年度以降、ラインナップはさらに拡大する予定です。

■デジタル教材(解説動画)について
・高校生の自立的な学習を、講師側の負荷無く実現するために、紙教材に対応したデジタル教材(解説動画)を河合塾が監修のもと新規制作する。紙教材にあるインプット部分の説明、単問の解説、全てを網羅する教材とする。
・制作の中心を担うのは、深い教科知識とともに、大学受験対策と高校生指導のノウハウを持つ河合塾の講師となる。その際、スプリックスがこれまでに中学生領域で培った映像制作のエッセンスも注入することで、高校生領域においても点数アップを実現できる、クオリティの高いデジタル教材をともに創りあげる。
・2023年度は紙教材と同様の9科目を制作する。2024年度以降も、紙教材と足並みを揃え、デジタル教材を制作する予定。

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