株式会社栄光(東京都千代田区、下田勝昭 代表取締役社長)が運営する栄光ゼミナールが、2022年1月11日~3月29日にかけて、この春、国立・公立・私立高校を受験した受験生とその保護者を対象に、「受験生アンケート」を実施。その結果を公表した。
受験生に、第一志望校を決定した時期を聞いた。最も多かったのは「中3の夏休み以降」(58.8%)。
「高校受験では、内申点と試験の合計点で合否判定を行うことや、内申点が出願条件であるなど、内申点が影響する場合が多い。また、模試の結果を参考に志望校選びを行う受験生も少なくない。そのため、内申点や模試の結果が出る中学3年生の夏休み以降に、第一志望校を決める受験生が多いと考えられる」と栄光は分析している。
志望校・受験校を選ぶ上で、「学習面について重視したポイント」を、受験生・保護者にそれぞれ聞いた。
受験生・保護者ともに最も重視したポイントは「学校の教育方針・校風」(受験生68.2%、保護者73.2%)だ。
次いで受験生も保護者ともに「成績・学力に相応」「大学への進学実績」と続き、学校選びの際に学習面で重視した点は、同じ傾向にあることが明らかとなった。
一方、保護者よりも受験生が重視する点は「校舎や設備が整っている」「カリキュラムや指導内容」、そして「授業料などの経費」だった。
「コロナ対応(オンライン指導等)が適切だった」点を重視した受験生・保護者はわずかだった。
「志望校・受験校を選ぶ上で、学校の雰囲気や取り組みについて重視したポイント」を受験生・保護者にそれぞれ聞いた。
受験生・保護者ともに最も重視したポイントは「在校生の雰囲気」(受験生51.0%、保護者53.5%)で、次いで、「通学が便利」(受験生35.1%、保護者48.0%)となっている。
受験生と保護者の回答を比較すると、受験生は「文化祭などの学校行事が盛ん」「クラブ活動が充実している」などを重視し、保護者は「通学が便利」や「伝統や世間の評判」を重視していることがわかる。
受験生に、受験を乗り越える上で精神的な支えとなった人を聞いたところ、 「塾の先生」(65.3%)が最も高かった。次いで「学校の友達」(59.6%)、「母」(57.1%)と続く。
「周囲の大人の支えだけでなく、同じ受験生である学校の友達と、受験の大変さを共有したり、互いに励まし合ったりなど、助けられたと感じている受験生も多い」 と栄光は分析している。
受験生の保護者に、志望校や併願校など、受験に関する選択を決めた人を聞いたところ、「子ども本人」が最も多く、95.3%にのぼった。中学受験では「母」が最も多かったが、高校受験では受験生本人が主体的に、受験についての選択を行ったことがわかった。
〈調査概要〉
調査対象:栄光の教室に在籍していて、2022年に国立・公立・私立高校を受験した受験生とその保護者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年1月11日(金)~3月29日(火)
回答者数:受験生245人、保護者127人