熊本市教育委員会と株式会社 Inspire Highは、熊本市内の不登校状態にある児童生徒に向けて、世界中の多様な生き方や価値観を知り、一人ひとりに眠る創造性を引き出す探究型オンラインプログラム『Inspire High』を提供していく。
熊本市は、2020年のコロナ禍の一斉休校時に、市内全ての小中学校をオンラインに移行し、2022年度からは、不登校生を対象とした「教育ICTを活用したオンライン学習支援」を本格開始する。この連携は、その取り組みの一環として行われるもの。
Inspire Highは、世界とつながる探究的な学びを手軽に教室やオンラインで実践できるプログラム。主に中学校・高校で「総合的な探究・学習の時間」「特別活動」「道徳」「公共」などの授業や、各校独自のキャリア教育やSDGs教育などに幅広く利用されている。
今回の連携で熊本市の不登校生に対してオンラインでInspire Highを提供することで、多様な大人の生き方や価値観にふれ、広く全国の同年代の考え方を知ることで、自らの主体性や創造性、学習の内発的動機を高めることを目指す。同時に、熊本市内の中学、高校に対して様々な形でInspire Highの活用を促し、その効果を検証する。
■連携協定における連携事項
(1)熊本市の不登校児童生徒を対象としたオンラインによる学習支援(フレンドリーオンライン)に関すること
(2)熊本市におけるキャリア教育、創造性教育、探究学習に関すること
(3)熊本市の教職員のICTプログラムの実施支援に関すること
(4)熊本市内の学校に対する探究型EdTechプログラムの提供に関すること
(5)その他双方が協議して必要と認める事業に関すること
■Inspire Highとは
Inspire Highは、世界中の創造力と10代をつなぐEdTechプログラム。ICTを活用して、世界とつながる探究的な学びを手軽に教室で実践できることが特徴だ。主に中学校・高校で「総合的な探究の時間」「特別活動」「道徳」「公共」などの授業での活用や、各校独自のキャリア教育やSDGs教育などに幅広く利用されている。
■プログラム例
台湾デジタル担当大臣オードリー・タンと考える「社会はどう変えられる?」
詩人 谷川俊太郎と考える「言葉ってなんだろう?」
お笑い芸人 渡辺直美と考える「自分らしさをどう見つける?」
マサイ族長老と考える「アイデンティティってなんだろう?」
国連職員と考える「平和ってなんだろう?」
オーストラリアの消防士と考える「気候変動をどう食い止める?」
失敗研究者と考える「失敗は怖いもの?」
他、起業家、科学者、ロボット開発者、漁師、消防士、映画監督、ファッションデザイナーなど多様な方々が登場する。