キラメックス株式会社が提供する法人向けオンライン研修サービス『テックアカデミー IT研修』が塾業界でも注目されている。
同社は、社会人向けオンラインスクール『テックアカデミー』をはじめ、子供向けプログラミングスクール『テックアカデミージュニア』など、オンラインプログラミングスクールを手がける。累計3万人以上が利用、50以上ものコースを用意している。
学習はオンラインで完結。その特徴の一つは、現役のエンジニアやデザイナーがメンター(講師)を務めるということ。学習する際、わからないところがあれば、オンラインでメンターが手厚くフォローしてくれる。また、インプットしながらアウトプット(成果物を作る)していくので、実践的に学ぶことができる。
『テックアカデミーIT研修』は、これまで800以上の企業が導入し、大きな成果をあげてきた。当初は、IT企業を中心に利用されてきたが、小売業や銀行、官公庁などでも利用が進み、塾業界でも広がっている。奈良を中心に学習塾を展開する株式会社ケーイーシーもその一つだ。
システム開発などは外部に依存している企業は多い。しかし同社は、外部からCTOを迎え、社内に開発部署を作り、内製に舵を切った。その一環として、同社初の新卒エンジニア社員に『テックアカデミーIT研修』を内定時に受講させている。
久保田学園グループの株式会社神戸教育研究所は、社員のITリテラシー向上のために導入し、教室長と教室責任者/広報が受講している。同時にWEBデザインの基礎やWEBサイト構築に関するカリキュラムも受講。その内製化も狙っている。
ケーイーシーのように部署を立ち上げてエンジニアの育成を図らなくても、神戸教育研究所のようにITリテラシー向上を狙うことで、ある種ブラックボックス化していたIT関連のシステム構築も、ベンダーと対等の立場でコストも含めて適切に依頼することが可能になる。
同社代表取締役社長の樋口隆広氏は言う。
「極端な話ですが、月100人受講生がいないと収益を確保できなかった塾が、オペレーションをデジタル化した結果50人で同じ利益率を確保できることも起こり得る。50人の集客でよければ、他にリソースを使えますし、新しいことにトライできビジネスを拡大できます。そういう意味でも、塾はまだまだ改善余地があると思いますし、ITリテラシーの向上やデジタルを学ぶ意義はすごくあると考えています」
教育業界においてITの導入は進みつつある。しかし、まだまだ課題は多く、例えばDXの進め方などどうすればいいのか戸惑いの声も多い。その中で『テックアカデミーIT研修』の存在は、これからの社会を生きる上で、企業やその従業員に対しても心強い味方となってくれる。