資格・検定受検でもオンラインを活用 中高生の約4人に1人が経験ありという結果に

 株式会社栄光(東京都千代田区、下田勝昭 代表取締役社長)が運営する栄光ゼミナールが、2021年12月8日~22日にかけて、小学1年生~高校3年生の子供を持つ保護者を対象に「小中高生の資格・検定に関する調査」を実施、その結果を公表した。有効回答は539人。同調査は2019年より実施し、今回が3回目となる。

 保護者に、「子どもはこれまでに、資格・検定試験を受検したことがありますか」と聞いたところ、小学生保護者の61.9%、中高生保護者の91.6%が、子供が資格・検定試験を受検したことが「ある」と回答。中高生では、約9割が資格・検定試験を受けた経験があることがわかった。

 その上で、「子どもの資格・検定受検の目的は何ですか」と質問。小学生保護者の回答で最も多かったのは「学習や習い事で身につけた知識やスキルの定着度合いを測るため」(66.4%)となり、7割近い保護者が回答している。続いて、「学習のモチベーション向上のため」(39.9%)、「学習の目標設定のため」(39.2%)と続く。

 中高生保護者の最も多かった回答は、「入試に役立てるため」(59.6%)。小学生保護者と比べると、「将来就きたい職業に役立てるため」(小学校保護者7.7%、中高生保護者34.4%)、「学校が受検を推奨していたため」(小学校保護者9.1%、中高生保護者33.0%)に大きく差が生まれている。

 今回初めてオンラインでの資格・検定受検についても調査。「子どもはこれまでに、オンラインで資格・検定を受検したことがありますか」と聞いたところ、小学生保護者の8.4%、中高生保護者の24.1%があると回答。資格・検定試験を受けたことがある中高生の約4人に1人が、オンラインで受検をした経験があるという結果に。

 「子どもが取得している資格・検定がある」と回答した保護者に、具体的な資格・検定の種類も聞いた。小学生保護者の回答が最も多かったのは「日本漢字能力検定(漢検)」で 60.2%、次いで「実用英語技能検定(英検)」で 34.6%だった。

 中高生保護者の回答が最も多かったのは「実用英語技能検定(英検)」で、87.4%にのぼり、約9割が英検を取得していることがわかった。次いで、「日本漢字能力検定(漢検)」が54.3%となり、英検、漢検の人気がうかがえる。一方で、この傾向は、前回調査(2020年12月実施)、前々回調査(2019年11月実施)と比較して、大きな変化はなかった。

 「子どもが高校生までの間に、取得してほしいと思う資格・検定」を聞いたところ最も多かったのは、小学生保護者・中高生保護者とも「実用英語技能検定(英検)」。次いで「TOEIC/TOEIC Bridge」が多く、英語に関する資格・検定への注目度の高さがうかがえる。

 栄光は、自由回答式で子供が資格・検定を取得する際に、保護者がサポートしたエピソードも聞いている。

・子どもと一緒に夫も受検しました。2月が試験だったため、年末年始は親子で勉強する良い機会でした。(小4保護者)

・娘の受験勉強の隣で「英語だけは負けないよ!」と英検の勉強をしています。中学に入ったら一緒に勉強するのも楽しみです。(小6保護者)

・英検のスケジュールが合わなかったが、S-CBT だと自分の都合に合わせて受けられると子どもに伝えたら、受検に前向きになった。(中2保護者)

 子供と一緒に受検、CBTに言及する回答も目立った。

〈調査概要〉

調査対象:小学1年生~高校3年生の子どもを持つ栄光モニター会員(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)

調査方法:インターネット調査

調査期間:2021年12月8日(水)~12月22日(水)

回答者数:539名(うち小学生保護者231名(42.9%)、中高生保護者308名(57.1%))

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