長崎大学の研究グループは、新型コロナウイルス感染拡大を受け、飛沫感染を防ぐ学校教育用パーティションを開発した。開発されたパーティションは、簡単に設置でき、折り畳み可能で軽くて持ち運びができる。授業中やマスクを外す給食時時に使用し、児童生徒の学びの場の保障と健康・安全の両立を目指す。
長崎市の総合商社「東洋産業」によって製品化され、販売。小学校低学年用は高さ60cm、幅60cm、奥行き30cm、重さは約1.2キロ。全面アクリル板。両側のバンドで机に簡単に固定でき、滑り止めで落下を防ぐ。9月中に長崎大付属小に150台先行導入し、今後は、公立小中、高校や保育園、幼稚園、放課後児童クラブなど多くの教育機関に、開発したパーティションの利用を促すという。
パーティションは、同大教育学部の峰松和夫教授と坂口大作教授らの研究グループが共同開発。数値流体力学による実証実験で、学習机に設置したパーティションの高さが口元から20cm以上あると、流出する飛沫の量が少なくなることを確認し、開発に活かされている。