株式会社明光ネットワークジャパン(東京・新宿区、山下 一仁 代表取締役社長)は、外国人児童教育支援プロジェクト「BRIDGE」を開始する。第一弾として、8月11日〜23日に、一般社団法人グローバル人材サポート浜松(静岡・浜松市、堀 永乃 代表理事)と連携し、「夏休み外国籍児童生徒オンライン教科学習支援事業 in 浜松市」を実施する。
現在、日本で暮らす在留外国人の方は、およそ288.5万人おり、10年前に比べて38.2%も増えています(政府統計 在留外国人統計)。公立学校に通う外国籍の児童生徒は9万人(文部科学省総合教育政策局「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(平成 30 年度)」の結果について)を超え、日本語指導が必要な児童生徒は5万人以上いるといわれている。在留外国人は日本語や教科の教育不足に悩む場面は生活する上でも多く、特に成長過程の子どもたちにとっては、 将来に大きな影響を与えていると言われている。
浜松市は外国人数が2.5万人を超えており、静岡県内において外国人市民が最も多い自治体だ。浜松市でも、2018年に「第2次浜松市多文化共生都市ビジョン」を制定し、浜松型の多文化共生社会の実現を目指している。
明光ネットワークジャパンは、誰もが十分な教育を受けられる「未来への懸け橋」を提供し、暮らしやすく、誰もが取り残されない社会につなげていくことを目指し、外国人児童教育支援プロジェクト「BRIDGE」を立ち上げた。
外国人人材の受け入れや企業への紹介に携わる立場として、外国人人材の子供たちや家族の受け入れや教育についても考えていくことが、“受け入れる責任”であると明光ネットワークジャパンは考えている。
「BRIDGE」プロジェクトの第一弾として、浜松市内で活動を展開するグローバル人財サポート浜松と連携し、大学生ボランティア(大学生ボランティア団体WISHを中心とした常葉大学、静岡文化芸術大学、浜松学院大学のボランティア)がオンラインツールを使って外国籍児童の小学生、中学生に夏休みの宿題でわからないことを中心に日本語の理解も含めて教えるプロジェクトを始動する。
<対象者>
浜松市立の小学校 4年生~6年生 12人(予定)
浜松市立の中学校 1年生~2年生 3人(予定)
<学習支援日程>
浜松市立の小学校:8月16日(月)、17日(火)、18日(水)10時〜12時
浜松市立の中学校:8月19日(木)、20日(金)、23日(月)10時〜12時
<「BRIDGE」プロジェクトとしておこなうこと>
① 8月11日(水):大学生向け『外国人児童生徒への学習サポート事前研修』実施
明光ネットワークジャパンがこれまでの外国人向けの日本語研修などの技術や実績をもとに、大学生ボランティアに対して「やさしい日本語」「外国人児童の心理状態」「学びが進む教え方」を教える。
②学習指導概論作成
教科項目をわかりやすく教える動画を大学生ボランティア講師と子供が一緒に見て、練習プリントをもとに学びを深めていき、夏休みの宿題の問題を解いていく。
<BRIDGEパートナー募集>
「BRIDGE」プロジェクトでは、未来ある子どもたちへの「解決に向けたBRIDGE」を募集している。
連携例
1. 教材や備品などの設備
子どもが使用するノートや筆記用具、プリント類などの教材やタブレット端末、通信環境、備品など多く必要としている。
2. 教育スペースの確保
教える場所は、飲食店の空き時間や使用していない会議室など必要最低限のスペースと設備があれば可能。