認定特定非営利活動法人カタリバ(東京・杉並区、今村 久美 代表理事)は、静岡県熱海市伊豆山地区で発生した土石流で被災した子ども支援のための居場所開設、及び学習支援を、2021年7月22日(木)より開始すること発表した。
■夏休みが始まり、学校にも学童にも居場所がない被災地の子どもたち
2021年7月1日から続く大雨によって、土石流の被害を受けた静岡県熱海市をはじめ、鳥取県、島根県、九州地方など全国各地で被害が報告されている。
カタリバの、災害時子ども支援 「sonaeru(ソナエル)」プロジェクトチームは、発災後の7月6日より現地入りし情報収集を開始、熱海での子ども支援のニーズ調査を行ってきた。発災直後は、人命救助、二次災害予防・対応、など、重要かつ対応すべき事項が山積みな中で、被災地の方々とコニュニケーションを取ること自体が難しい状況もあったが、発災から2週間が経ち、徐々に現地の状況が見えてきた。
■子どもの居場所「カタリバパーク」開設。パートナーの協力を得て
2021年7月22日(木)より、避難所となっている熱海 金城館のスペースを借り、子どもたちのための居場所「カタリバパーク」を開設する。カタリバパークでは、子どもたちが安心・安全に過ごせる居場所を提供するほか、カタリバが創立以来20年で培ったノウハウをもとに、子どもたちへの伴走・学習支援も行う。ただ居場所を提供するだけではなく、子どもたちの心の安心につながる、学ぶ機会から取り残されないことを意識した、包括的な支援を行っていく。
「sonaeru」では、災害発生時に子どもたちへの支援を一刻も早く届けることを目的とし、自治体・企業と事前にアライアンスを組んでおくという仕組みを整えており、今回の支援においても、アライアンス・パートナーの方々の協力を得て子どもたちの支援が実現している。
▼今回支援に関わるアライアンス・パートナー・特定非営利活動法人日本教育再興連盟(ROJE)
・特定非営利活動法人ezorock
※2021年7月21日現在。上記2社に加えて複数社調整中
また、上記の連携のほか、今回新たに協力が決定した以下の企業・団体とも現地支援の連携を行っていく。
・NPO法人しずおか共育ネット
・HUBlic合同会社(CLUB HUBlic)
・株式会社machimori(guest house MARUYA)
■「カタリバパーク」内イベントに参加できるボランティア募集予定
「みんなの遊び場・カタリバパーク in 熱海」では今後、子どもたちが楽しめるイベント等のボランティアを熱海市内在住の方を優先に募集する予定だ。後日、詳細が決まり次第、カタリバのWebページ内で発表する。
■「みんなの遊び場・カタリバパーク in 熱海」概要
場所 :伊東園リゾート 熱海 金城館内のスペース
対象 :伊豆山土砂災害によって避難生活中の4歳~12歳(小学6年生)
内容 :避難中の子どものための居場所・学習支援
開始日 :7月22日(木)~8月23日(月)、8月28日(土)、29日(日)
開催時間 :9:00-17:00
※現地の状況により、内容が変更になる可能性があります。
今回の支援は、日頃よりカタリバを応援している支援者の寄付にて実現している。(現在、今回の支援に特化した寄付募集は行っていません)被災地域の一日も早い復興を心からお祈りしております。