IT大手アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏の宇宙開発ベンチャー企業であるブルーオリジンは5月5日、自社開発のロケット「ニュー・シェパード」での初の有人飛行を7月20日に行うと発表した。このうち1人分の座席をオークションで販売、収益を同社の財団に寄付する。
打ち上げる宇宙船は6人乗り。再利用可能なロケットと宇宙船のシステムで、宇宙船は一定の高度までロケットで運ばれてから切り離され、宇宙空間のはじまりとされる高度100キロ以上の準軌道飛行向けに設計されている。3分間にわたって無重力状態を体験したあとパラシュートを開いて着陸する。
海抜高度100キロには「カーマン・ライン」と呼ばれる、宇宙空間と大気圏を分ける仮想の境界線がある。カーマン・ラインを越えた人間は569人しかいない。
現在、宇宙旅行分野が盛り上がりつつあり、ヴァージン・ギャラクティックやスペースXなども実現を目指していて、どの企業が最初に宇宙に旅行客を送り出すのかが注目されている。