サービスロボットを開発する株式会社スマートロボティクス(東京・千代⽥区、⾼⽥ 進⼀朗 代表)は、神奈川県のロボット共生社会推進事業の取り組みの一つとして、神奈川県藤沢市にある「善行中学校」にて、紫外線照射ロボットの見学会および実証実験を行った。。
【生徒見学会の概要】
ロボットの実証実験前に行った見学会では、紫外線灯ではなく、蛍光灯を設置したロボットを廊下で走行させて、スマートロボティクスのスタッフから、どのような役割を果たすロボットなのか、操作はどのように行うのか説明を行った。自走するロボットを初めて見た子ども達からは、驚いた様子を見せながらも興味を持って、動くロボットの側に立ち寄り、ロボットの仕組みや操作しているスマートフォンとロボットの通信方法などの質問があがった。
【実証実験の概要】
目的:教育機関校舎での『紫外線照射ロボット』の稼働と照射を検証する
施設:藤沢市立善行中学校
実施⽇:2020年12⽉14⽇
実施時間:放課後時間の生徒下校後に実施
エリア:2Fフロア(廊下、教室、トイレ)
内容:対象エリアにおけるロボットの稼働(⾛⾏、UV-C照射)
【結果】
今回の実証実験では、2Fフロアの遠隔地からロボットを操作した。「⼈が近くにいないか」「⽬指す場所に的確にUV-C照射が実⾏されているか」等、操作画⾯(モニター)上で常時確認しながらロボットを稼働させた。通信遅延もなく、スムーズに走行および照射作業(ON/OFF)を実行することができた。特にしっかりと照射をしたいポイント(事前に決定)については、対象物より約1mの距離から、2分間停止をして照射を実施した。また、廊下の一部エリアでは、低速走行にて照射を行い照射前後の効果を計測した。
■照射効果について
事前に決定した照射ポイントについては、UV-C照射前後でルミテスターSmart(※1)にてATP拭き取り検査を行った。全てのポイントにおいて、照射前後で計測数値が減少し、2分間停止したポイントでは最大95%、低速走行照射ポイントでは最大64%の数値改善が見られた。
※1:ルミテスターSmartとは、食品取扱現場や医療現場の衛生検査にも使用されている「ATP拭き取り検査(A3法)が行える検査ツールです。
注:今回のUV-C照射の効果は「新型コロナウイルス」の不活性化(殺菌効果)を測定したものではありません。