カシオ ポルトガルで関数電卓を使った科学のオンライン授業のワークショップを開催

 カシオ計算機は、「グローバルティーチャー賞2020」を受賞したJosé Jorge Teixeira先生と共同で、ポルトガルにおいて関数電卓やエミュレータソフトを活用した科学の授業方法をレクチャーする先生向けのオンラインワークショップを10月に開催した。また、エミュレータの無料提供を12月31日まで予定していたが、2021年8月31日まで延長するを発表した。

 カシオ計算機は、教育事業を成長分野と位置付け、授業や試験など学校現場での関数電卓の普及を図る「GAKUHAN」活動をグローバルで展開している。2020年4月以降は新型コロナウイルスの世界的な感性拡大を受け、関数電卓のエミュレータを無償で提供し、オンライン授業への対応も強化している。

 ポルトガルでは、政府主導でSTEM教育の強化に向けた理数系科目の質向上に注力している。例えば、高校の科学の授業では、関数電卓に加えてセンサーやデータロガー(センサーで計測・収集した各種データを保存する装置)などのツールを使用しながら、世の中にある事象からデータを測定して数値を算出するといった実践的な授業を行っている。

 カシオ計算機は、これまでにポルトガルの教職員協会のサポートのもと、数学や科学の先生向けに協会公認のトレーニングや教材などを提供してきた。その活動の一環として「グローバルティーチャー賞2020」を受賞したTeixeira先生による関数電卓を使った数学・科学の授業の普及を進める「STEM教育プロジェクト」にも参画している。

 今回開催したオンラインワークショップでは、新型コロナウイルスの影響で対面での授業ができない先生を支援するために開催され、300名以上の先生方が参加した。Teixeira先生の講演では、運動エネルギーの単元を例にあげ、関数電卓やエミュレータ、センサーを活用してどのようにオンラインで実験を行うのかをレクチャーした。他にも、生徒からコロナ禍に行ったグループリサーチプロジェクトの成果報告や、先生同士で成功事例を紹介するなど、オンラインでの科学の授業のノウハウを共有した。

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