株式会社ジャストシステムが提供するスマイルゼミ中学生コースは、タブレットで学ぶ、クラウド型通信教育だ。専用タブレットを使い、クラウド上に蓄積した学習履歴からユーザー一人ひとりの理解度や学習進捗を分析し、「自分専用のカリキュラム」をリアルタイムに提供する。
また、専用タブレットは、紙に鉛筆で書くのと同じ感覚で字が書け、記述式の問題にも取り組める。主要5教科に加えて実技4教科の学びも提供し、定期テストから高校入試までサポートしている。
このスマイルゼミ中学生コースが、2021年春に大幅リニューアルをする。
リニューアルの背景には、中学校では教科横断型授業が取り入れられるなど学びが多様化していることがある。また、新型コロナの影響で、休校期間などで家庭学習の役割も大きくなったことだ。
リニューアルのポイントは3つだ。
1つ目は、一人ひとりに最適化した教材提供の中身だ。学校の授業は、先生によって教える順番や速度は様々だが、1年間の教材を一括配信し、学校の進捗具合に対応しながら柔軟に学ぶことができるようになる。また、特進クラスでは、現学年の1つ上の学年の教材まで使うことができ、先取り学習にも対応する。
新たに数学で導入される『つまずき解析アンド苦手攻略チャート』は、途中式からつまずきの原因を解析し、解説動画などを用いて、一人ひとり専用の対策講座を配信する。ユーザーの反応次第では他教科への展開も視野に入れる。
2つ目は、英語スピーキング講座の充実だ。音読をはじめ、段階的に必要な語彙や表現を学び、丁寧に英文を組み立てながらスピーキング力が身につくように設計されている。
「スピーキングで求められる正しい語彙、文法で答える力と英語らしい発音で流暢に話す力をタブレット一台で養うことが可能です」と、ラーニングイノベーション事業部企画教材グループの坂上靖人氏は言う。
3つ目は、特進クラス入試対策講座を拡充する。2年生の3月から難関国公立、私立高校の専用の対策講座を提供。47都道府県ごとに形式が異なる入試にも対応する。
「日々の学習からその先の志望校合格まで中学3年生の学習をしっかりサポートします」と、スマイルゼミのリニューアルについて、ラーニングイノベーション事業部企画マーケティンググループの世森歩氏は言う。
これらに加えて、模擬テストの拡充も行われる。追加費用なしで、模擬テストを中学1年生から全会員が受験でき、継続的に実力が診断できるようになる。自宅で受験が可能で、結果も即座に出してくれる。1年生の時から模擬テストを受験し、定期的に学力を測る。