福岡県・福岡市教育委員会は、福岡市立の学校に通う児童や生徒が、新型コロナウイルス感染への不安からオンライン授業を受ける場合、「出席扱い」となることを12月3日に全市立学校へ通知した。
福岡市では、12月1日から市立学校の児童や生徒1人につき1台タブレット端末を配布し、デジタル教材を活用した授業を開始。これを受けての対応とみられる。
文部科学省からは、新型コロナウイルスへの登校不安でオンライン授業を受ける場合には、「欠席扱いではなく出席停止にする」と通知されていた。市教委によると、教職員の評価と学校長の判断によって出席扱いにできるよう市独自に判断し、全ての学校に通知。文科省によると、熊本市や北九州市が不登校生のオンライン授業では自宅参加を出席としているが、新型コロナによる心理的不安にまで踏み込んだ例はないという。
市教委は、授業を受けた場所で児童生徒の評価が変わることはないが、本措置はあくまで基礎疾患があるなど新型コロナウイルスへの登校不安がある子どもたちのためのもので、苦手な授業を避けるため学校へ行かないことなどにオンライン授業を活用しないよう理解してほしいとしている。