埼玉工業大学(埼玉・深谷市、内山 俊一 学長) は、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、全学部(2学部5学科)において5月14日よりオンラインによる遠隔授業を開始した。全学生(2,443名)が遠隔授業に参加して、全体のカリキュラムの約9割となる381 科目で同時双方型のリアルタイム配信の授業を実施している。
埼工大は、本学を運営する学校法人智香寺学園の松川聖業理事長の方針により、遠隔授業の実施に向けた環境整備を全学教職員の連携により準備に取り組んだ。
全学生がオンライン授業で円滑に学べるようにビデオ会議システム「Zoom」の操作ガイドを作成し、学生の自宅のPCやネット環境がオンライン授業に対応であることを全員に接続確認した。教員へは遠隔授業の開講に向けて実践的なマニュアルを作成し、全教員を対象にしたZoom講習会を開催して、授業の準備を支援した。またコロナウイルス感染対策により学生が校内へ入構禁止のため、履修登録した科目の教科書を販売店と大学が連携し、各学生の自宅に個別に教科書を送付した。
全国の大学の中には、オンライン授業の開始初日に学生がアクセスできずに「授業に参加できない」というトラブルが報告されたが、本学では事前準備に注力したことにより、初日からスムースに開始された。特に、最初の授業となった全学生対象の一般共通科目「仏教精神I」では、約300名もの多数の学生が履修者登録していたが、予定どおり全員がオンラインで参加して効果的な遠隔授業が実施された。
●本学の遠隔授業の導入準備
遠隔授業サポートは特設サイトを設けて、事前に必要な情報を提供して運用している。
https://sites.google.com/sit.ac.jp/online/