東京都は、東京都内で新型コロナウイルスの感染が確認された人の数について、保健所からの報告漏れや重複して計上していたミスが見つかり、感染者数が40人程度、増える見通しだ。
東京都内で新型コロナウイルスの感染が確認された人は、都が、毎日、保健所から報告を受けて数をまとめ、公表している。都の関係者によると、その後、確認作業をしたところ、再び複数の保健所で報告漏れや重複して計上していたミスが見つかったという。
東京都は4月11日にも、新型コロナウイルスの感染者について、複数の保健所から同様のミスがあり、感染者数を76人少なく発表していたと訂正していた。
2回目となる今回のミスで、再集計しているが、感染者の総数が範囲で40人程度、増える見通しだという。報告漏れは、都内の感染者が急増して一日に200人を超えるなど、保健所の業務がひっ迫していた4月に集中しているとみられ、都はさらに詳しい調査を進めている。集計ミスの再発防止のため、感染者の情報を従来のファクシミリでのやりとりから、オンライン上での一元管理に変更している。
一方、今回、ミスが見つかったのは、今月上旬までのデータで、国が、緊急事態宣言の解除の判断の目安とする直近1週間の数ではないため、都は判断に影響を与えないとみている。