宮城県仙台市立学校は、5月31日まで休校延長し6月1日からの再開が決まった。それに伴い、仙台市教委は2カ月遅れを取り戻すべくゴールデンウィーク明けの対応に向け準備を加速させいる。休校期間中は、教職員が電話や訪問で直接、児童生徒の家庭学習を支援する。
授業数を確保するため、夏休み中の授業日設定や土曜日の活用などを検討。既に中学校は全校にエアコンが導入されているが、小学校は一部が未設置のため、夏休み中の授業日に向け整備を進めるという。土曜授業や秋、冬休みの活用に伴い、場合によっては、延期されていた修学旅行や運動会などの学校行事の取りやめも検討する。
5月7日以降各学校は、学習プリントなどの課題と児童生徒が勉強時間などの目標を設定する「週間計画書」を作成し、教職員が自宅を訪れるなどして各家庭に届ける。18日の週は1回、25日の週は2回の臨時登校日を設定し、学年別に時間をずらすなど新型コロナウイルスの感染防止策取り組みつつ登校してもらう。生徒がおこなった課題は学校に郵送するか、または登校日に提出する。担任が学習状況を確かめてアドバイスを送る。
さらに、教委もサイトに新しい教科書で勉強するこつを学年別に掲載。仙台のアナウンサーや落語家の講話を通して職業意識を育む動画や運動不足解消のための動画も配信する。
4月30日の記者会見で「家庭学習ができているか確認し、先生が手を差し伸べる関係を持たないと、長期の休校は乗り越えられない。学校再開のステップにもなればいい」と佐々木洋教育長は語った。