A4コピー用紙で簡易マスク「PetraMask」福島県会津大短期大学部准教授が考案 展開図、作り方を公開

 新型コロナウイルス感染拡大によるマスクの需要に供給が追いつかない中、福島県会津大短期大学部の高橋延昌准教授が、コピー用紙で作る簡易マスク「PetraMask」を考案。折り紙のように、展開図をプリントした紙を折ることで、手軽に製作できる。展開図のダウンロードや作り方は、研究室のサイトで公開している。作り方は動画でも公開中だ。「PetraMask」は、医学的に防疫を保証するものではなく、あくまでも簡易的な紙製マスクとして紹介。
 高橋准教授は会津大短期大学部グラフィックを教えている。大学が休校中、身近な素材でマスクを作ることができないかと試行錯誤し、今回のマスクの開発へと至った。4月22日、研究室サイト上で高橋准教授は、使い捨てのサージカルマスクが入手しにくいため、布製マスクや手作りマスクなど様々な種類のマスクが紹介されているが、折り紙などから着想を得て紙製マスク「PetraMask」を考案したと開発の経緯を語っている。
 必要なものは、A4サイズのコピー用紙、輪ゴム、ホチキスのみ。はさみや接着剤は必要ない。完成形は、口元に余裕がある三角すいのマスクとなる。「Petra」とは紙(ペーパー)と三角(トライアングル)を組み合わせた造語。素材の紙と三角の形から「ペトラマスク」と名が付けられた。

 配布されている展開図は、無地の他「ネコ科イラスト」「赤べこ」バージョンがある。無地の用紙には、自分で好きな絵を描くこともできるため、子どもの工作としてもおすすめだ。また、「赤べこ」の赤色と黒の斑点は、はやり病に感染しないという伝承があるという。

高橋准教授の研究室ホームーページ:https://www.jc.u-aizu.ac.jp/takahasi/petra/index.html
「PetraMask」の作り方(動画):https://youtu.be/fBfj1y_QeuE

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