一般社団法人JaPEL(ジャペル)を設立 プロジェクト第一弾として「全国中学生プレミアム学力カップ」を9月に開催

世界・日本に貢献するグローバル人材およびリーダーの輩出に寄与するため、教育サービス業界の有志によって構成される一般社団法人JaPEL(ジャペル、Japan Premium Education League)が2月22日、設立された。JaPELは、プロジェクトの第一弾として新しい学力観に基づく、思考力・判断力・表現力などを多面的に評価する「全国中学生プレミアム学力カップ」を今年9月26日・27日のいずれか1日で実施する。そこに込められた思いや今後の展望について、JaPELの事務局に話を聞いた。

新しい学力観に基づく新しい学力育成の必要性は、誰もが感じている。しかし育成以前に問題になるのは、それを測定する評価方法をどう設けるかということだ。JaPELはそれに対する解答として新プロジェクトを立ち上げる。それが「全国中学生プレミアム学力カップ」である。その狙いについて、JaPEL理事の川東義武氏(ネクストK 代表取締役)はこう語る。

「知識・技能の習得に加え、思考力・判断力・表現力を具備し、コミュニケーション能力を駆使して相手や場面に応じた課題解決能力を発揮していくことで新たな価値を創造できる――。そうした多面的な能力をできる限り正確に測定・評価するために、『全国中学生プレミアム学力カップ』では、多角的な測定方法を用意しています(図表)」。

さらに川東氏は言う。「現代日本の教育は、公教育・私教育とも先行き不透明感が増しています。しかしこれからの時代を生き抜くのに必要な力は、科学的・教育学的に正しい方法論に基づいて適正に評価できますし、実際にそうしなくてはなりません。でなければ、この力の適正な育成方法の開発が進まず、日本の教育が停滞する恐れがあります。民間教育に関わる者たちが力を合わせ、新時代に適応できる人材輩出のためのシステムを構築し、教育関係者で共有していける仕組みを作ることが大切だと思います。JaPELの活動が、日本の教育界が直面するそうした課題の解決に少しでも貢献できたらと願っています」。

JaPELでは他にも、アクティブ・ラーニングや探究学習等の研究・開発、教室運営などに関わるだけでなく、英語語彙力を競うコンテストなど、「全国中学生プレミアム学力カップ」に続く次のプロジェクトの提案もすでに始まっているという。

「JaPELの活動は始まったばかりです。設立趣意にこめられた志を胸に、教育に携わる方々のお声に耳を傾けながら、真摯にミッションに取り組んでいく所存です。どうかご支援よろしくお願い申し上げます」(川東氏)。

既に数社が基金の拠出を申し出ており、JaPELの活動は順調に開始されている。まずは今年の9月26日(土)・27日(日)に行われる「全国中学生プレミアム学力カップ」に注目したい。

〈問い合わせ先〉
一般社団法人 Japan Premium Education League
設立時理事長:山本 千秋 (eisu CEO/エイスウClub主宰)
所在地:東京都千代田区九段南3-4-5フタバ九段ビル3F森上教育研究所内
TEL:03-6272-6465
メール:contact@JaPEL.or.jp
設立準備室事務 佐藤

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