3月5日、大阪大学大学院工学研究科の麻生隆彬准教授、宇山浩教授らの研究グループは日本食品化工㈱と共同で、海洋生分解性プラスチックを開発したと発表。デンプン、セルロースといった身近なバイオマスの巧みな組合せでできた、耐水性と高い強度のプラスチックシートを実現。さらに、微生物が持つ酵素で分解されることで、海水中で高い生分解性を持つ。原料は安価で、簡便な製造技術から短期間での実用化が想定されるという。
研究成果が実用化となれば、海洋プラスチック問題の解決につながり、また、地球上に安価かつ大量にあるデンプンとセルロースの利用により物質循環が構築でき、CO2ガスを抑制することが可能だ。
地球環境の改善に大きく貢献できる新技術として、早期の実用化が期待される。実用化となれば、日本の高い技術力を世界に発信することになるだろう。