atama plus株式会社(東京・中央区、稲田 大輔 代表取締役)と駿台予備学校を運営する学校法人駿河台学園(東京・千代田区、山﨑 良子 理事長)は、駿台予備学校および駿台グループ各社においてAI学習教材を共同展開することに合意したことを発表した。
atama plusと駿台は、より世の中のニーズにあった学習の在り方につき協議を進めており、2018年3月より駿台中学部、駿台高校部、東大進学塾エミール等の駿台グループ会社に、atama plusのタブレット型AI教材『atama+』を提供してきた。その1年半の期間で、駿台にて以下の3点を確認した。
1.通常学習と『atama+』の併用による、標準的学力の生徒の模擬試験での明確な成績向上
2.駿台が持つ学習促進(コーチング)ノウハウとの組み合わせを通じた、より高い効果の発揮
3.東大等の最難関大学を目指す生徒の基礎固めを目的とした使用における高い満足度
1に関しては、高2・1月の模試から高3・6月の模試の偏差値の上昇幅(5ヶ月間)において、「通常学習と『atama+』を併用(1ヶ月半の使用)した生徒の集団」の方が「『atama+』を併用しなかった生徒の集団」に対して平均2.89ポイント高い結果となった。
2に関しては、1年半の間に最適な使用方法を模索した結果、atama plusの学習コーチング技術に、駿台独自の学習促進ノウハウを加えることが、1における成績向上へつながったことを確認した。
3に関しては、学年を変えいくつかの用途で使用した結果、利用者のほぼ全員が使用に満足感を得ており、中には実際に東大に合格した生徒から「AIが自分の苦手な部分を探っているのが実感でわかる」という驚きの声もあった。
両者がそれぞれ持つソフト・ハードの親和性の高さ、およびその高い効果が確認できたことから、両者の協業を拡大し、まずは2020年4月より新たに駿台予備学校の全国各校舎へ『atama+』(数学、英語、物理、化学)を順次導入していくこととなった。
今後の展開としては、2021年4月を目標に、atama plusの『atama+』と、駿台で現在開発中の難関大学対策AI学習教材を連携させた「大学入試合格を目指す全てのレベルの受験生に対応する業界初のAI学習教材パッケージ」を提供する予定。さらに双方の学習コーチング技術も連携し、従来の人によるライブ授業や進路指導と、AIによる個々人に最適化した教科学習を、一人ひとりに合わせたバランスで提供し、これまでイメージされていた大手予備校の在り方を大きく変えていく。