巻頭言
5年前から家庭菜園を始めた。アグリメディアが運営する「シェア畑」を利用している。一般的な市民農園とは異なり、農具、種や苗、肥料などが用意され、複数名のアドバイザーが週に数回来て、作業等指導してくれる。無農薬、有機栽培で年間30種類以上の野菜や果物を栽培し、収穫する。完熟するまで畑で育て、直ぐに食べるので、野菜本来の味を楽しめる。枝豆やトウモロコシなどはあまりの美味しさに驚かされる。
当初は就農も視野に入れて取り組んでいたが、とても製品として扱えるような規格が揃ったものの栽培が難しいこと、夏の暑さの中での作業の大変さなどから、とても就農できないことを悟った。
シニア世代と子どもが小さい家族の利用者が多い。前者は栽培を生活の一部として楽しんでいる。後者は子どもがあまり熱心ではない場合が多く、仕事の忙しさもあり、来園が遠のく。
シェア畑の現在の課題はアドバイザーによる継続率の差異、と社長は語る。継続率が高いアドバイザーは、サービス業であることを認識でき、農園の趣旨や利用者のニーズを適格にとらえ、コミュニケーションを取りに行くことができる方。反対に低継続率のアドバイザーは、自分の知識をひけらかしてしまう人だそうだ。「農業の先生」みたいになってしまい、知識を教えることばかりに集中し、自分の経験で断言し続けてしまうような方だそうだ。おやっ、どこかで聞いたことがあるような話ではないか。どこぞの学習塾でだったか。
(如己 一)
目次
- 19 目次・巻頭言
- 20 NEWS ARCHIVES
- 34 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
- 35 【特集】アルバイト講師よ、どこにいく?
- 64 TOP LEADER Interview
- 株式会社ウィザス
- 自己成長支援企業として、日本の新しい教育にチャレンジ
- 68 シリーズ〔プログラミング教育必修化にともなう民間教育サービスの対応を考える〕第4回
- 「なぜプログラミングを学ぶのか?」
- 72 教育サービス業界 企業研究(77) 株式会社ユナイテッド・インテリジェンス
- 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(303)
- 76 疾風の如く(117)
- NovaEra(ノヴァエラ)(埼玉県)
- 代表/エグゼクティブパーソナルトレーナー
- 中島 孝さん
- 78 好機到来(48)
- 株式会社LIFE
- 代表取締役 甲斐 昌浩さん
- 80 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(71)
- 82 白書界隈徘徊話(49) 西村克之
- 84 自ら動き出すチームにする方法(55) 中谷彰宏
- 86 塾の家計簿(23)
- 88 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(69)
- 89 芸術見聞録(69)
- 90 ぼくの幼児教育考(10)
- 91 塾長の机
- 92 為田裕行の「教育ICT行」(49)
- 94 英語教育 どう変わらなければならないか(10) 田中 茂範
- 96 林明夫の「歩きながら考える」(164)
- 98 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(24)
- 100 私塾界インサイト(13)
- 104 咲かせよ桜(52) 小林哲夫
- 108 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(70)
- 110 論点2019(4) 進む「未来の教室」
- 114 編集後記
- 116 Book Review
- 118 塾長のためのガジェット講座