開校に向け内覧会を開催 三重インターナショナルスクール

日系カナダ人として、バンクーバーで生まれ育ったアーニー・イズミ氏は2008年、三重県松阪市にメープルリーフインターナショナルスクールを開校した。それから11年、三重県初のインターナショナルスクールスクールとして、三重インターナショナルスクールを2019年4月にオープンする。

 イズミ氏が、三重インターナショナルスクールを開校しようと考えた理由は様々だ。1つには、小学1年である娘が、学校に違和感を感じていることが挙げられる。「娘は先生も友達も好きだと話すのですが、学校には1つの正解しかなく、それを答えなければよしとされないことに、プレッシャーや疑問を感じているようです」とイズミ氏。

 また自身も、マークシートで答えを選ぶ教育ではなく、マークシートの選択肢にない答えを探し出す、クリエイティビティが重要だと感じていたという。「これからはAIがますます発達すると予想されますが、決まりきったことはAIに任せ、人間はクリエイティビティを追求すべきです」。そうしたいくつもの考えが重なり、三重インターナショナルスクールが誕生した。

 同校では、IPC(International Primary Curriculum)を導入し、これからの世界で必要とされる「思考力」「表現力」「問題解決力」「コミュニケーション力」などのスキル習得を目指す。実際、小学1年から調べ学習をしたり、調べた結果をプレゼンテーションしたりと、小さいうちからクリエイティブな力を育てるための教育を実践していく。

 2歳から12歳までを預かる三重インターナショナルスクールには幼稚部と初等部があり、幼稚部の定員は各学年14名、小学部の定員は各学年18名となっている。卒業後は近隣の私立中学などへの進学を想定しているという。

 2018年11月23日、開校に先立って内覧会がおこなわれた。イズミ氏は挨拶で開校に至った経緯を語り「みんなの力を合わせて頑張っていきたい」と力強く述べた。内覧会には入学を検討している子供や保護者、関係者が大勢集まり、同校に寄せる期待がうかがえる。イズミ氏の挨拶のあとはテープカット、ピエロによるパフォーマンスなどがおこなわれ、華々しい内覧会となった。

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