日本英語検定協会(英検協会)は10月18日までに、英検のスピーキング(話す)やライティング(書く)で、人工知能(AI)を活用した自動採点を2019年度から順次導入すると発表した。従来通りの人による採点と組み合わせ、精度向上や時間短縮を目指す。
20年度に始まる大学入学共通テストでは、英検などの民間検定試験の結果が入試に利用される。英検協会の担当者は「入試利用も見据え、より公平公正な検定結果になるよう最新のテクノロジーの活用が重要だ」と述べた。
自動採点は、19年度に「話す」の4、5級で、「書く」の1~3級で導入される。大学入試に利用できるコンピューター端末を使った新方式では、2級、準2級、3級の全てで19年度から始める。
英検協会は株式会社サインウェーブと共同で自動採点の精度を検証。「話す」の4級と5級で人による採点と比較すると、英文の音読や、決まった答えのある質問に英語で答える問題で、いずれも90%以上がほぼ一致した。一方、受験者が自身に関することを自由に答えられる問いでは一致率にばらつきがあり、課題もみられた。