クロマグロ養殖を陸上で 水産総合研究センター

 独立行政法人水産総合研究センターは7月3日、クロマグロを大量養殖する技術を確立するため、陸上で採卵する施設を長崎市に稼働させたと発表。多くの卵を採取した上で別の場所でふ化させ、養殖に使える大きさに育てる。同センターの西海区水産研究所に直径20メートル、深さ6メートルの円柱形の2つの水槽を設け、親となる114匹を入れた。2年後に受精卵の回収を始める。受精卵は鹿児島県奄美群島の陸上施設に空輸し、稚魚に成長させ海上のいけすに移す。4年後に約10万匹の幼魚を供給できる技術の確立を目指す。

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