学研ホールディングス(HD)は山梨県が地盤の文理学院(山梨県都留市、加賀公英社長)を買収する。取得額は非公表。文理学院は学習塾を山梨県富士吉田市、静岡県富士市周辺で30教室展開する。学研HDは買収を通じて、これまで手薄だった甲信越・東海地域での事業展開を加速させる。学研グループの学研塾ホールディングス(東京・品川)が15日付で、文理学院の発行済み株式を全て取得。これまで学研が取り続けてきた手法どうりトップを変えずに文理学院の社長は加賀氏が続投させる。。
学研HDは2007年に兵庫県が地盤のホットライン(現学研アイズ、兵庫県三田市)を子会社化するなど、学習塾事業者へのM&A(合併・買収)を活発化させている。主なもので、08年には埼玉県の秀文社(現学研スタディエ)、09年には熊本県の早稲田スクール、兵庫県の創造学園、福島県の福島ベストスタディ(現大志ゼミナール)、仙台のあすなろ学院(東北ベストスタディ)、13年には大阪のイング、九州の全教研を傘下に入れ、今年に入り上場会社の市進HDの筆頭株主に躍り出た。学習塾事業は地域に密着したきめ細かいサービスが要求されるため、各地域に進出するには地元の有名塾を子会社化するのが効率的と判断したため。