数多くの人々が来場し、会場は活気に包まれていた5月5日、こどもの日に関西大学梅田キャンパスで「ロボフェス2017大坂春の陣」が開催された。このロボフェスは幼児・小学生をはじめとし、その保護者やプログラミングに興味のある人たちを対象としたイベント。2016年から開催され、今年で2回目となり、今回は「ロボ団」を全国にFC展開する夢見る株式会社と関西大学との共催。1日だけで1000人を超える親子が来場した。
フェスティバルと銘打つだけあって、豊富なコンテンツが用意された。教育用レゴマインドストームEV3を用いたロボットプログラミングの競技大会『ロボットコンテスト(ロボコン)』を始め、関西大学総合情報学部の4つのゼミやベンチャー企業によるAR(拡張現実)技術などの最新技術体験ができるブースも出展され、楽しみながらプログラミングの世界に触れられる催しとなっていた。
メインイベントであるロボコンでは、対象を小学1年生から2年生と小学3年生以上に分け、それぞれ初心者と経験者の部門を設定。2人1組のチームを組んで、ロボットをプログラミングして動かし、課題をクリアする正確性とスピードを競った。
子供たちは、ボランティアのメンターにアドバイスをもらいながら、ロボットの動きをプログラミング。ほとんどが初対面同士でチームは組まれたが、積極的にコミュニケーションをし、試行錯誤しながら同じ目標に向かう姿があった。
主催した夢見る株式会社の重見彰則代表取締役は、このロボフェスについて、「教室だけでは、興味のある人にしか伝わらない。でも、きっかけさえあれば、行ってみたいなと思う子供たち、保護者はいます。ロボフェスに来てもらい、実際に子供たちが取り組んでいるところを保護者に見てもらい、体感してもらうことで、プログラミング教育との距離を近づけてもらいたい」と語る。
同社は、ロボット制作・プログラミング教室『ロボ団』も運営し、よりプログラミングを学びたい子供たちへ機会を提供している。ロボフェスでもロボ団のカリキュラムを体験できるブースも出展されていた。重見氏は続ける。
「ロボフェスでプログラミングを経験して、学びたいと思った時に全国各地に学べる環境があることが大事です。別にロボ団でなくてもいいと思っています。ただ、一歩踏み出してプログラミングに触れてもらいたい」(重見氏)
来年も5月5日(こどもの日)にロボフェスの開催が予定されている。さらに、今後は大学や企業と協働し、大阪以外の地域での開催も視野に入れている。