「STEM教育」を重要に思う母親の約7割が、すでに対策を開始
株式会社ジャストシステムは、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『AIとSTEM教育に関する調査』結果を発表した。調査は、年少クラスから小学6年生までの子どもの母親1,652名が対象。
また、集計データとしてまとめた全21ページの調査結果レポートを、「Marketing Research Camp」
(https://marketing-rc.com/report/)から、無料でダウンロード提供をしている。
【調査結果の概要】
■「2020年から、小学校でのプログラミング必修化」を知っている母親は、約4割
「学習指導要領の改訂により、2020年から、小学校でプログラミング教育が開始される」ことを知っている母親は39.4%。
2020年から、小学校でプログラミング教育を受ける子ども(現在の年少クラスから小学2年生)の母親が、プログラミング教育に期待している効果は、「基本的な素養としてのスキルが身につく」(37.7%)や「科学技術系や、理数系の知識が高まる」(33.8%)、「将来の職業の選択肢が広がる」(33.4%)※1などが上がった。
■母親の4人に1人が、子どもの就業への影響が予想される「AI(人工知能)」の進化に注目
「近い将来、日本の労働人口の約49%が、AIやロボットなどに置き換わる可能性が高い」という調査結果や、「2045年には、AIが人類を超える(シンギュラリティを迎える)」という予測に関する報道を知っている母親は33.7%。
また、2045年に働き盛りとなる子どものために、今後のAIと仕事との関係に注目している母親は22.9%で※2、将来の就業に向けたスキルや技術習得について、「すでに準備を始めている」母親は15.3%、「すぐにでも準備を始めたい」母親は21.4%。
■「STEM教育」を重要視する母親の約7割が、習い事や家庭学習ですでに対策
「STEM教育」(今後のICT社会で長期的に活躍するために、Science[科学]、Technology[技術]、Engineering[工学]、Mathematics[数学]分野の理解促進や技術習得をはかるための教育)を知っている母親は14.9%となった※3。
「STEM教育」を知っている母親の83.0%が、「その重要性を感じている」と回答し※2、そのうちの67.8%が習い事や家庭学習などで対策を開始していた。
■「プログラミング教室」に通う子どもの母親の約半数が、「創造力の高まり」を実感
子どもに「プログラミング教室」に通わせている母親は3.6%※1。通わせている理由として最も多かったのは「自分で考えて、行動できる人になるため」(55.9%)※1だった。また、通ったことによる子どもの変化として多かった回答は、「創造力が高まった」「勉強に意欲的になった」(ともに47.5%)、「自分に自信がついた」(45.8%)※1。
※1 複数回答あり。
※2 「非常に注目している/重要視している」「どちらかというと注目している/重要視している」の合計。
※3 「よく知っていて、他者にも説明できる」「何となくは知っているが、他者に説明できるほどではない」の合計。
【調査の実施概要】
調査名:『AIとSTEM(ステム)教育に関する意識調査』
調査期間 :2017年3月21日(火)~24日(金)
調査対象 :年少クラス~小学6年生の子どもを持つ母親1,652名
質問項目 :
・「2020年から、小学校プログラミング必修化される」という報道を知っていますか。
・子どもが小学校でプログラミング教育を受けることによって、期待する効果を教えてください。
・「今後、AIの進化によって、将来の就業に影響がある」という報道を知っていますか。
・将来のAIと仕事との関係に注目していますか。
・子どもの将来の就業に向けて、スキルや技能習得に力を入れたいですか。
・「STEM教育」を知っていますか。
・今後の日本社会に向けた、子どもへの「STEM教育」に対する考えを教えてください。
・子どもに「STEM分野」の習い事や家庭学習をさせていますか。
(プログラミング(ロボット、実験、サイエンス等)の教室に通う年少~小学生の子どもがいる母親)
・子どもが、プログラミング等の教室に通っている理由を教えてください。
・子どもは、プログラミング等の教室で習っていることに興味・関心を持っていますか。
・プログラミング等の教室に通い出して、子どもが変わったことはありますか。