巻頭言
次年度の準備は如何だろうか。
今年は昨年にも増して教育ICTのニュースが多い。シンポジウム、展示会、そして数々の導入や実践事例。これから導入を予定しているところもあろうし、まだどうしたら良いか迷っている方々もおられると推測する。また、既に使い始め、ヴァージョン・アップを検討している学習塾もあろう。
いずれにしてもこれだけ多くのツールが開発され、日進月歩で新たなシステムが次々出ると、何をどのようにしたら良いか迷う。ここで一度立ち止まり、何のためにICTを利用したいのか、考えてみる必要がありはしないだろうか。
その第一は、自塾の教育理念や経営理念と照らし合わせることだ。最も基本となる事柄から導き出すことが必要である。そうしないと利用目的が明確化しない。
また、教育工学の観点から教育ICTを考察することも有益である。起点が解り、どこでどのように分岐し、今後どのように進むかを理解できる。専門書に触れることを推奨する。
ところで、公文教育研究会が認知症重症化予防サービスとして、「学習療法」を提供していることをご存知だろうか。現在約1600の介護施設などで1万2千人余が利用する。要介護度が上がらない実績が出ている。学習教材は公文お得意の紙と鉛筆、高齢者二人に一人のスタッフがつく。何ともローテクの世界なのである。しかし、ハイタッチの世界だ。
皆さんも自塾のリソースを洗ってみてはどうか(頭の中も)。宝の山が眠っているやも。
(如己 一)
目次
- 8 CatchUp01 イング
- 10 CatchUp02 英俊社
- 12 CatchUp03 サテライトネット
- 14 HOT TOPICS01 教育改革先取り対応セミナー
- 16 挑む私学 東京女子学園中学校・高等学校
- 19 目次・巻頭言
- 20 NEWS ARCHIVES
- 50 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
- 51【特集】 教育ICT考 2016・秋(後編)
- 60 HOT TOPICS02 さらなる教育力の向上を目指す「興学社大学」
- 62 短期集中連載「自立学習」を超えて!(9) 山田徹雄
- 64【TOP LEADER Company】
- 76 教育サービス業界 企業研究(49) 大阪進研
- 79 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(275)
- 80 疾風の如く(88)
- 82 好機到来(19) マツハシゼミナール 代表 橋山 智洋さん
- 84 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(42)
- 86 白書界隈徘徊話(20) 西村克之
- 88 自ら動き出すチームにする方法(26) 中谷彰宏
- 90 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(40)
- 91 芸術見聞録(40)
- 92 高校生からの子育てハイウェイ(19)
- 93 クロスワードパズル「塾長の机」
- 94 為田裕行の「教育ICT行」(20)
- 96 新・授業改革を目指して(93) 石川幸夫
- 98 林明夫の「歩きながら考える」(135)
- 100 咲かせよ桜(24) 小林哲夫
- 104 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(43)
- 106 論点2016(11) 学校耐震化。そして、老朽化対策
- 110 編集後記
- 112 Book Review
- 114 塾長のためのガジェット講座
子供たちの成長実感を創造すること・・・
そのためにイングが力を入れていること
欲しい過去問をピンポイントで選択、
オリジナル教材を作成
教育から地域貢献を
夢を追い求め、果敢に挑戦する
学校法人 創志学園
学習支援塾ビーンズ(東京都)
代表 塚﨑 康弘さん