三菱重工業は世界最速の時速120キロメートルで走行できる新交通システムを実用化する。全自動の無人運転車両で、鉄道に比べ2~3割ほど導入費用が安いほか、IoT(モノのインターネット化)技術を活用、常時監視できるようにして保守・管理コストも削減できる。鉄道並みの速度を確保することで、都市近郊への新たな交通手段として渋滞に悩む新興国を中心に売り込む。
新交通システムはゴムタイヤ式で、鉄道のようにレールや砂利などを敷かずにコンクリート製の軌道を走る。このため、導入費用は鉄道と比べて2~3割、地下鉄と比べて半分程度に抑えられる。レールなどがないことから軌道の建設工事は簡単で短期間で敷設できる。