厚生労働省は3月31日、全国の医学部の定員を現状のまま維持した場合、2040年に医師数は1万8千人過剰になるとする推計結果を明らかにした。人口減少によって、必要な医師数も減っていくためという。ただ、日本全体でみた推計で、地域別は出していない。
16年度の医学部定員は計9262人。この数が将来も続いていくと仮定すると、全国の医師数は15年の27万4千人から、40年には33万3千人に増えるという。
一方、必要となる医師数は、人口推計や医療機関への受診率などをもとに計算した。現状では、必要数と比べて医師数は約3千~約2万6千人不足しているとされる。
必要数がもっとも多くなる想定でみると、33年ごろに必要数と医師数が約32万人で一致し、40年には必要数が約31万5千人に減り、医師が1万8千人あまるという。